
Symmetry Corporation 1985年
MacPaintなどのペイントソフトを使って何らかのデータを作っていくと当時でもその管理や整理はなかなか面倒であった。
現在のようにファイルアイコンがビジュアル表示できるわけでもないので複数のファイルを区別するのはただ単にそのファイル名だけが頼りだった。
PictureBASEというソフトウェアはそんな時代に一石を投じたシンプルなグラフィックデータベースである。

何しろハードディスクが普及していない現状においての画像データ管理ソフトなのだからいまそのディスクの中身を覗くとあらためて感激することが多い。
まずPictureBASEアプリケーション自身の大きさはたったの35KBでありアプリケーションメモリは200KB程度で動作したのだから…。
管理できるファイルはMacPaintファイルとMacDrawファイル、そしてPictureBASE自身のファイルであるがアプリケーションを起動するとまずは一種のメニュー画面が表示され、例えばディスクの交換などの作業をここで行うことになる。
PictureBASE自身を起動するとその様は現在の画像閲覧ソフトがそうであるようにいわゆるサムネイル(イメージが縮小して表示)の形で表示されるがビットマップのモノクロ二値画像のため場合によってはこの縮小画像ではイメージが潰れてしまい、中身が判断できないことも多々あった。しかし特筆すべきはここに表示するひとつひとつのサムネイルはカテゴリー別に分類整理できることであった。
サムネイルのウィンドウ下にある左右のボタンをクリックすることでそのカテゴリーに収録されている画像データを表示させることができ、サムネイル画像をダブルクリックすれば実際の大きさのイメージを表示してくれる。さらにそのイメージウィンドウにもタイトルバー下の左右矢印があり、クリックすることでイメージの切替が可能となっている。
PictureBASEはシンプルながら分かりやすく画像管理を可能とする製品だったが現実の問題としてその機能を有効に使うためにハードディスクの普及が不可欠だったこともまた確かであった。