Manhattan Graphics Corporation 1985年 

パソコンによる本格的なDTP(デスクトップ・パブリッシング)の幕開けはMacintoshとPageMakerというページレイアウト・ソフト、そしてLaserWriterというポストスクリプト対応のレーザープリンタによることは良く知られている。しかしその黎明期にはDTPという言葉はまだ確立されていなかったものの、その種のいくつかのソフトウェアの登場も目立った。 
そのうちのひとつがこのReadySetGoである。 
readysetgo
ReadySetGoは”Interactive page makeup for the Macintosh”と題されたソフトであり簡単にページレイアウトした印刷物を作ることを目的としていた製品である。 
とはいえ私がこのReadySetGoを入手したときにはまだLaserWriterはなかったしドット・インパクトプリンタ(ImageWriter)で使ってみたものだ。しかしReadySetGo側の責任ではないが、日本語が使えない当時として実用レベルの結果を期待できるものではなかった。またテキストとグラフィックを同一ページ上にレイアウトするというコンセプトだけなら、そして単に一ページの印刷物を作る程度なら場合によってはSuperPaintのドローモードなどの方が融通がきくことが多かったのでいつのまにかハードディスクから消していたことを記憶している。 
やはりPagemakerを代表とするDTPソフトを本格的に使うようになったのはマニュアルのような数多いページ物の印刷を必要としたケース、すなわち仕事として使わざるを得なくなったときからだった。まさしく「必要は覚える良いきっかけ」というやつである。 
しかしReadySetGoは最初に手にしたページレイアウトソフトとして忘れ得ない製品であると同時にその当時のユーザーの多くにおいては購買意欲と自身の実用度とは直接結びついてはいなかった場合も多かった。 
むしろMacintoshを通してアメリカから入ってくる魅力的な情報を得たいという希望・期待が大きく、自分個人では使い道のないような製品までをも購入する原動力だったような気がする。