MacNifty Central 1986年 

ConcertWare+という音楽ソフトの項でも言ったが、音楽系ソフトには優秀な製品が多い。それまで幾多の優れたソフトウェア…機能というだけでなくユーザインターフェイスに優れた画期的な製品を見てきた一人としてもこのStudioSessionを最初に起動したときの感激は忘れられない。 
studiosession
なにしろ演奏する曲目を選択し必要なインスツルメントを指定すると楽曲をプレイするのは勿論だが、画面一杯のカセットテープデッキが本物よろしく動き出すのだ。 
テープも回るしテープ残量も左側のリールは減り、そして右側のリールのそれは増えていく。そしてテープカウンタもカウントを増し、各トラックのサウンド出力に合わせて上部に並んでいるレベルメータの針もちゃんと振れるのだから驚きである。 
テープの再生やら巻き戻しも本物と同じくボタンをクリックするだけだしボリュームの操作や演奏スピードもレバーを上下するといったアナログ調に徹しているのが凄い。 
音楽を再生するインターフェイスといってもこの種の超リアルな仕様が全てであるとか最良のものであるかどうかはともかく、このStudioSessionはMacintoshソフトウェアのひとつのエポックメーキングであったことは確かであった。 
現在我々の周りを見渡すとすでにカセットテープの時代ではなくなりMDであったりはてまたMP3の時代になっている。それはそれで機能は向上し音質も向上したことは確かだが我々のようにオープンリールの時代から録音機といったものを使い出した者にとってこのカセットテープレコーダーのギミックは懐かしいだけでなく分かりやすいともいえる。 
パーソナルコンピュータというデジタルの最先端機器の上でこうしたアナログ的なインタフェースで表現するソフトウェアももっと登場してもいいと思うがいかがであろうか。 

StudioSessionはいわゆるPlayerという曲を演奏する機能の他にEditor機能も持ちも楽譜を記述することでそれらの再生も可能になっている。 
このStudioSessionのパブリッシャーはMacNifty CentralだがコピーライトはBogas Prodactionsとなっている。そして製品はコピープロテクションが施されたフロッピーディスク三枚組で構成されていた。