Natural Graphics.. 1993年 

景観ソフトの最初期製品のひとつ。現在の例えばVue d\’Esprit4などとは機能や表現力など及ぶべくもないが当時としては大変魅力的で完成度の高い製品だった。 
sceneryanimator
景観ソフトとは空、山、渓谷、河、湖そして樹木などを含めた大自然のシーンを三次元グラフィックスで作り出すことができるソフトウェアである。そしてその疑似空間を静止画像として保存できるだけでなく任意の範囲を視点移動でき、その様子をQuickTime Movieにすることもできる。 
景色・景観を形作るパラメータとしてはLand, Sky, Water, Treeが用意されたおり、それぞれ山や渓谷を雪で覆うこともできるし、空における雲の量を決めたり、海の指定や水面を波立たせるか…などという細かな指定も可能になっている。さらに樹木の指定も針葉樹・広葉樹をどのくらい植えた状態にするかなどを簡単に設定できるため、リアルな景観を作り出すことができる。 
景色・景観を作り出すための元データはグレイスケールのPICTデータとして別途用意したものを利用することができるが製品にはランドスケープのサンプルデータとしてグランドキャニオン、ヨセミテ国立公園など5種類が揃っているので練習には十分だろう。 

景観のフレームはMapと呼ぶ地図を上空から眺めたウィンドウとそこで指定した視野を簡単な3Dとしてリアルタイムに確認できるCamera Viewウィンドウの2つを確認しながら簡単に作り出すことができる。 
視点移動もMapウィンドウに用意されているパスを描くツールでポイントをつないでいけばOKだ。 
Scenery Animatorは目的が明確なアプリケーションのひとつだがパソコンならではの楽しみと魅力をあらためて認識させてくれた大変すばらしいソフトウェアだった。その魅力と興奮のかけらが残っているからこそMacOS X対応の最新景観ソフトであるVue d ‘Esprit4も手に入れたようなものだ。