Onyx Computing 1992年 

パーソナルコンピュータのソフトウェアにも多様な製品があるが私はこのTREEのような単一目的に特化した製品が好きだ。そしてこの種のソフトウェアは概して優れていてユニークなものが多い。 
tree
TREEは説明するまでもないが、その名の通り「木」を形成するためのソフトウェアである。ただしこのソフトウェアは単に樹木らしい絵を作り上げるのではなく樹木形成の論理に基づきプログラムされていることに注目すべきである。 
そしてTREEは多種多様で異なる樹木(オーク、ポプラ、楓など)形成において季節や成長の異なる状態などによる結果をシミュレートすることができる。 
とはいえ実際に使う際には難しいことは抜きにしていろいろと試してみればよい。事実TREEのインターフェイスは単純でわかりやすくできている。中央左側全体は描写領域でありバックグランドのカラーを白か黒かに設定できる。 

描写ウィンドウ下には木々の描き方の基本ならびに葉を描くか描かないかを設定するボタン類が並んでいる。枝を表す三つのボタンは簡単にいえば大枝のみを描くのか小枝まで描くのかを指定することになる。細かな枝振りにするかどうかを決めることだと理解していただければよいだろう。 
基本的にこの部分だけ理解すれば後は筆のボタンをクリックするだけでレンダリングが始まる。そして必要ならその結果をPICTファイルなどで出力すればよい。ただし画面右側のパラメータ・コントロールパネル部分をよりよく理解すれば紅葉した葉などをも描くことができ、より詳細で適切な木々の形成が可能になる。 

このTREEによる樹木データは景観シミュレーションやデザイナーなどにとっては大変魅力的なツールではないだろうか。また1994年にリリースされたTREE Professionalはさらに機能が豊富になっただけでなくデータ出力フォーマットにDXFが加わった。これにより出力されたファイルを3Dソフトに渡せばよりリアルな木々の3Dオブジェクトまでが制作でき、例えば樹木らが風にそよぐアニメーションまで表現可能となった。