
DENEBA SYSTEMS,INC. 1989年
いまもリリースが続いているグラフィックソフトCANVAS(キャンバス)のメーカーであるDENEBA SYSTEMS社の製品である
CANVASの開発の方が古く、このULTRA PAINTの方が新しい製品なのだがどういうわけかULTRA PAINTはすぐに市場から消えてしまった。
1989年あたりから1990年全般はいろいろなカラーグラフィックソフトが誕生したがこのULTRA PAINTもそうした製品のひとつである。
その”超”を意味するウルトラというネーミングも凄いがその機能も大盤振る舞い的に多彩で高機能なものだった。
一番印象的な機能はSuperPaintのような使い勝手の良さはなかったもののレイヤーがコントロールでき、PaintとDrawそしてその二つのレイヤーをミックスしたCompositeモードを備えていることだった。

またそのツールパレットも二つに分かれており上段には一般的なグラフィック関連ツールが揃っているが下段には独立したツールパレットがあり、これらにはいわゆる特殊なツールが豊富に装備されている。
名前のStar Managerというほどではないが(笑)星印をはじめ多角形を簡単に描写できる機能、クレパスのように重ねて描写を続けると濃くなっていくツール、そして後のPainterやMac書道を彷彿させるようなインクのボタ落ちのような表現も可能になる特殊ペンまたは羽根ペンツールなどが魅力であった。そしてオブジェクトをペーストする際にその合成表示方法(or, Xor, Bicなどなど)を簡単に指定することもできる。
ULTRA PAINTはあらためて使ってみても当時の256色利用環境を別にすればある意味で十分ペイントツールとして使えるだけの能力を持っている製品である。したがってこの種の製品が現在残っていないのは心から残念に思うし、製品というものはその良さだけが生き残りの是非を決めるファクターではないという非情さをあらためて感じてしまうのは私だけだろうか。
ディスクはProgramディスクの他、UtilityおよびSample Filesという合計三枚組の製品である。