BrightStar Technology,Inc. 1988年 

Hyper Animatorはその名の通りHyperCardを利用して手軽にアニメーションを利用するためのスタックである。手描きの人物がしゃべる際にリップシンクするための唇のパターンなどが印象深いが実は先日1990年前後に私自身が撮影したサンフランシスコMacWorldExpoにおける8mmビデオを整理していたらその映像が登場していたのに驚いた。 
hyperanimtor
1990年当時、Apple Computer社のCEOはジョン・スカリー氏だったが彼の基調講演の場にこのBrightStar Technology,Inc.のCEOがビデオ出演しHyper Animatorを説明しているシーンがあったのだ。 
いうまでもなくHyperCardにより生み出されたスタックはそれこそ星の数ほどある。当時HyperCardがもてはやされていたとはいえ、失礼ながらこのHyper Animatorが基調講演の場で紹介されるほど画期的な製品だとは思えない(笑)。 
余談だがジョン・スカリー氏はKnowledge Navigatorといったコンセプトの呈示、Newton開発の推進などにより現在のAppleの体制を固めた人物であり1985年にはスチープ・ジョブズ氏を解任した中心人物である。 

私は当時のAppleにあってスカリー氏の判断は間違いではなかったと確信しているが1990年前後のその彼の基調講演をあらためて見てみると現CEOのスチーブ・ジョブズ氏がいかにプレゼンの名手だったがより鮮明になってくる。 
スカリー氏は当時の米国ビジネスの世界においても最高の頭脳だったがスチーブ・ジョブズの名調子にならされた今ではそのプレゼンは全然面白くない(^_^Winking。そしてその頃は特にソフトウェアにおいて斬新な製品の登場が少ない時代だったのかも知れない。 
別にHyper Animatorをけなすために紹介したわけではないが当時のApple、当時のMacintoshをめぐる製品状況などが浮かび上がってきて興味深い。