ポメラを使い初めて約10日間が過ぎた。単なる新しもの好きのだからすぐに飽きるのでは…などと友人たちからはからかわれたが私自身はなかなか気に入っているのである。いまでは外出時にはこのポメラとiPhoneを一緒に持ち歩いている。

 

ポメラは確かに妥協点も感じるが、ポメラを越える利点とメリットを持つテキスト入力ツールは今のところ他に見あたらない。そして何といっても外出時にテキスト入力以外の作業はiPhoneで済むから、この2つのガジェットの組み合わせはなかなか得難いと思うのだ。無論外出時だけでなく、リビングで愛犬の世話をしながら、あるいはテレビを見ながらも側に置いている。文字通りポメラはワープロではなくメモツールなのだ。
したがって例えば「辞書機能が付いたら良い」とか「インターネットに接続できないか」などといった要望希望もあるようだが、もしそうなってしまえば多機能ワープロになってしまう…。
ポメラを実際に使ってみて感じたことはただただテキストを入力することだけに集中できる点が捨てがたいのである。

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※愛犬が「なに…これ?」と(笑)

 

私たちはとかく現状のパソコン環境が最善のものと信じて多機能化を図ってきた。例えばテキストを入力しながら各種の辞書を調べたり、あるいはインターネットから知り得る情報にアクセスしたり、場合によっては音楽を聴きながら、あるいはラジオをかけたりテレビ画面を眺めながらテキスト入力も可能なわけだ。したがってそうした環境こそがベストなものだと思い込んでいるフシがあるが、物事はなんでもTPOがある。

メーカーのお先棒をかつぐわけではないが、ポメラはメモツールだ。したがって私たちは普通、メモを取るときに辞書は使わない。
もし漢字が思い浮かばなければカナで書き殴るに違いない。ただただ思い浮かんだ内容を、あるいはいま耳で聞いている他人のスピーチの要点をもらさずにメモしておこうとするに違いない。
したがってポメラはまさしく入稿のための原稿を完成させるツールではないということを明確に認識したとき、はじめてその真意が見えてくると思うしその使い勝手の良さが分かってくるという気がする。
逆説的だが、ポメラはテキスト入力だけに特化しているからこそ、思考と入力が相対することになり作業中に余計なノイズは入ってこなくなる。

漢字が違おうと固有名詞が思い浮かばなくても、とにかく入力しておくという行動が大切なツールなのだ。繰り返すが辞書の閲覧やインターネットからの引用などもできないから、入力するすべての言葉は自分の頭から絞り出すことになる。
おおげさにいうなら、たまにはパソコンから離れてポメラで何らかの原稿を書いてみることをお勧めする(笑)。その様は丁度ペンを持って原稿用紙の前に座った感じといえばよいのだろうか…。
いかに日常書いている文章は多々使い回されたテンプレートからの常套句あるいは他からの引用に充ち満ちていることに気づかれるのではないだろうか。辞書とインターネットがなければレポート1枚作り出すことができなくなっている自分に思い当たるのではないか…という気がするのである。
ともかくポメラで入力したテキストはMacに移し、そこから推敲するなり編集する…といった棲み分けをできるならポメラは私のように日々大量の文章を入力しているユーザーにとって強力な武器になるに違いない。

さて、そのポメラのファイルをMacに移すという点だが、本製品はいわゆるPCリンクという機能を持っている。しかしそれは正規のスペックによるとWindowsマシンに限られることになっている。だからこれまで「microSDカードを介してMacとファイルの行き来をしましょう」という話をしてきたが、実は「MacでもUSB接続することが可能だ」という情報を得たので早速試してみた…。
そのPCリンクのやり方は簡単である。

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※ポメラのUSBポートとケーブル


例えばすでにポメラに電源が入っていたとして、まず付属のUSBケーブルでMacとポメラを接続する。そしてポメラのmenuボタンを押し、「設定」タブの「PCリンク」を選択してenterキーを押す。するとリンクが始まりポメラの画面には「PC接続中!」の警告が表示されるはずだ。

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※USBケーブルでポメラとMacを接続し、ポメラをmenuモードにして「設定」タブから「PCリンク」を選ぶ(上)。ポメラの画面は接続中を示す表示になる(下)

 

問題はここで即Macのデスクトップにポメラ側のボリュームがマウントしないことだが、騙されたと思って2,30秒そのままにしておく…(笑)。するとポメラ側の表示はそののままだがMacにポメラのボリュームがマウントするはずだ。そしてもしmicroSDカードを使っているならマウントはそのmicroSDカードとポメラ内蔵メモリの2つが確認できるに違いない。
無論その中から必要なファイルをMacにコピーすれば一般的なテキストツールで問題なく読むことができる。

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※Mac OS X 10.5.6のデスクトップにポメラのボリュームがマウントされた

 

そんなわけでリンクが難なくできてしまったが、リンクを終了させるにはMacにマウントしたボリュームをゴミ箱に捨てた後、USBケーブルを外せばよい。このときポメラの画面には電源OFFになるとの警告が出るがこれで作業は終わりである。
キングジムがなぜPCリンクのサポート環境にMacintoshを明言しないのかは不明だが、現時点では正式な確認ができておらず万一の場合のサポートを考えて不可だと判断しているのかも知れない。
そもそも私のメインマシンにはVMware FusionによるWindows XP環境も整っているから本来はPCリンクも苦にならないと思っていた。しかしMacに直接ファイルを移すことができるのならそれに越したことはない。
これからポメラを手にしようとしているMacユーザーの参考になれば幸いである。

なおすでにポメラをお持ちの方はご承知かと思うが、キングジムではソフトウェアアップデートのサービスを行っている。ファームウェアのバージョンVer1.0.1および1.0.2をVer1.1.0にするものだが、いくつかのバグフィックスがなされている。
ポメラの仕様上ネットからアップデートできないわけだからメーカーに送料着払い(2009年8月2日まで)で送る必要があるが、手持ちのバージョンをご確認の上でアップデートしておくべきだろう。

 

KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM10シロ パールホワイト