そろそろ当研究所のマシンルームの室温が高くなってきた。暑くなると心配なのがコンピュータの熱暴走だ。特に今年の夏は暑くなるのではないかといった予測もあるようだがそんな折、moshiからスタイリッシュで効率の良いMacBook用冷却台「zefyr」が届いた。 

通常冷房設備が完備している場所にあるデスクトップ機はともかく、屋外は勿論さまざまな場所に持ち込んで活用するであろうMacBookは絶対に夏対策が必要である。当研究所では以前MacBook本体の一部が膝に乗せて使うなどした場合に低温火傷の可能性があるほど高温になることをレポートした。 
マシン内部が高温になれば熱暴走の危険性が増すだけでなく、内部ファンが最大限に回り始めることからその音も無視できないほどになるため、快適にそして安全に使うためにはやはり何らかの冷却アイテムが必要となる。 
そんな折り、当研究所にmoshiからスタイリッシュで可搬性にも優れ、冷却効果も高いというMacBook 13”ならびにMacBook Air 用の冷却台「zefyr」が国内販売に先駆け届いたので早速その魅力と効果を探ってみた。 

まずパッケージを開けるとサイズが19.8×9.8×1.5cm、重さが308gの小さなアルミニウム製ヒートシンクらしきデザインをした物が出てくる。しかし「zefyr」は 巧妙なデザインをしており、その筐体は左右に最大約32.5cmまで伸ばすことが出来る。勿論このサイズはMacBook 13”を乗せるためのジャストフィットな大きさである。 

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※moshi製MacBook用冷却台「zefyr」の表と裏 

ヒートシンクなデザイン面は実は裏面となり、軽いカーブを帯びた形状は「zefyr」自身に伝わった熱を効果的に逃がす役割を果たすと同時にMacBookに適度な傾斜をもたらし、キーボード操作をやりやすくする。そしてMacBookを乗せる中心部分には熱伝導率と密着性の高い材質が配置され、伸ばした片方の部分にはUSBコネクタと小さな冷却ファンが収まっている。 

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※「zefyr」は左右に引き出して使う(上)。片方にはファンとUSBコネクタが収められている 

実際に「zefyr」にMacBookを乗せてみると分かるが、「zefyr」のファン部分はMacBookにとって一番の発熱部分である。したがって「zefyr」はファンによる強制空冷とアルミニウム製ヒートシンクによる二重の空冷システムを持っているわけだ。 
「zefyr」のUSBコネクタは簡単に引き出すことができ、MacBookのUSBポートに接続するわけだが、USBコネクタの後ろはポートとして使える設計となっており、MacBook本体のUSBポートを塞がない工夫がなされている。これはMacBook AirのようにUSBポートがひとつしかない場合には大変ありがたい工夫であろう。 
勿論「zefyr」はMacBookに接続したUSBからパワーを得るため、別途電源は不要であり、MacBook Airで使う場合には「zefyr」のUSBコネクタ側を右に位置するように置けばよい。そしてなりよりも「zefyr」のファンは静かなのが嬉しい。 

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※「zefyr」のコネクタはポートを塞がない設計だ 

さて問題はこの「zefyr」がどれほどの冷却効果を持っているかだ。早速愛用のMacBookを使ってテストをしてみた。 
まず最初のテストはMacBookにはAppleのサイトにあるHDムービーを再生し続けることにして、ユーティリティソフトの「Temperature Monitor」を使い、主にCPUのセンサー温度を確認することにした。 

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※ユーティリティソフト「Temperature Monitor」で温度上昇を追うが、CPUの温度は最高67℃までいった 

その結果だが、2つのCPU温度は室温が25℃ほどの室内で65℃から67℃まで上昇するが、「zefyr」をセットすると62℃から63℃に安定する。 

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※MacBookに「zefyr」をセットすると温度は62℃から63℃あたりに落ち着く 

続いて実際にMacBookのボディ背面がどの程度の温度になるかを検証してみた。これには過去のテスト同様にデジタル温度計のセンサーをMacBookの背面で一番熱くなる部位にテープで貼り付け、熱伝導が悪いと思われる机上にあるマウスパッドの上に置いた。なおその時の室温は27度だった。そしてHD ムービーを再生し続けて温度の上昇を待った。 
ちなみに過去のテスト(2006年7月)と比べて室温も低いためか、あるいはMac OS X バージョンの違いのためか、MacBookの発熱は些か低めの44.2度あたりで上昇がストップした。この状態で「zefyr」をセットして経過を追ってみる…。 
温度は緩やかに下がりはじめて39.7度あたりで落ち着いた。ただしこのテストは「zefyr」とってハンディキャップがある。なぜならセンサーを貼った部分にケーブルが及んでいるため、正確な意味でMacBookの底面が「zefyr」に密着していないのだ。 

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※最大44.2℃まで上昇したが、「zefyr」をセットすることで39.7℃まで下がった 

こうした結果を踏まえて「zefyr」の効果を考えると状況にもよるものの、4℃から5℃の冷却効果が期待できると思う。この効果値はメーカーであるmoshiサイトに提示されているMacBookの計測結果とテスト環境は違うものの、ほぼ同じと考えてよいだろう。 
ともかく「zefyr」は非常に丁寧に設計されており、左右に開くギミックも機能美以前に素敵である。そしてその優れた可搬性は専用のケースが欲しいとまで思わせる…。 
なお、カラーバリエーションはチタニウム・シルバーとプラチナ・ブラックの2種類が用意されている。 
ということで「zefyr」はこの夏、MacBookユーザーには必須アイテムになるに違いない。そして5月上旬に日本国内でも発売が開始されるという情報を得ているが、オフィシャルな情報が入ったら別途お伝えしたい。 

■moshi /zefyr