
5年ぶりにデジタル一眼レフカメラ EOS Kiss Digitalを買い換えた。今回選んだのも同じくEOS Kiss Digitalシリーズだが今年3月に発売したばかりのX2である。この間Kiss Digitalも幾多の変遷があったが、X2を手にしてみてここまで待って良かったと思う。
2003年9月、低価格で高性能なデジタル一眼レフカメラとして登場したキヤノンEOS Kiss Digitalだった。それまで多くのデジタルカメラを仕事とプライベートで使ってきたが、個人的にデジタル一眼レフを手にしたのはそのEOS Kiss Digitalが最初だった。そのEOS Kiss Digitalだが、毎日というほど使い込んできたが本当によく働いてくれた。そしていま思えばその画素数もコンパクトカメラ以下の630万画素だが、その性能にも満足していたし操作性も手に馴染んでいたのでまさしく愛用のカメラであった。
そのコストパフォーマンスの高さに惚れ「買い換えるときもキヤノン…Kiss Digitalにしよう」と考えてきたが、この約5年間にKiss Digitalも様々な進化をみせていたのはご承知の通りである。
※初代EOS Kiss Digital(左)と最新のEOS Kiss Digital X2(右)
シルバーのボディだけでなくブラックバージョンが登場したのを皮切りに、2005年3月にはボディが小型化し800万画素 1.8型液晶を搭載したEOS Kiss Digital Nが登場する。翌年2006年9月には有効画素1010万画素 2.5型液晶を持つEOS Kiss Digital Xが発売された。その間、何度新製品を欲しいと思って買い換えようと考えたことか…。ただしその物欲を抑えてきたのは有効画素数以外はそれぞれそんなに目新しい機能はなく、現行のKiss Digitalを否定するものではないという理性だった(笑)。
確かにボディも小型軽量化し、映像エンジンも進化した。そしてセンサーダスト対策やクリーニングシステムもEOS Kiss Digital Xになって搭載されたが買い換えを促す決定的なものではなかった。私も意外と堅実なところがあるのだ(笑)。
しかし今年になり発表されたEOS Kiss Digital X2は違った!そのスペックを見て物欲がわき出した。
映像エンジンDIGICがIIIに進化し、RAW 14bit、3.0型液晶、有効画素1220万画素、レンズ内手ぶれ補正機能、ライブビュー機能、最高約3.5コマ/秒と目白押しの新機能ならびに機能がアップデートしているではないか。
※EOS Kiss Digital X2の背面(上)とモードダイヤル部(下)
実際にEOS Kiss Digital X2を手にしてみると初代EOS Kiss Digitalと比べて進化を実感できる。コンパクトになっているのは勿論、ボディの重量も475gと85g軽くなっている。そして本体だけでなく記録メディアもCFカードからSDカードになり、バッテリーパックも小型化されたため全体的な重さもはっきりとした違いを感じる。さらに細かな部分だがホールドのとき、グリップの滑り止め感が増し親指の位置にも滑り止め加工がなされているため安定感は抜群である。
まだ様々なシチュエーションによる撮影をしていないので画質などについては別の機会に譲るが、最初に感じたことは電源を入れてからシャッターを切ることが出来るまでの起動時間だ。これまでのKiss Digitalだと数秒待たされるがKiss Digital X2は起動時間が約0.1秒だという。このレスポンスの違いは大きい。
さて、今回新製品を購入する際、思いきってダブルズームキットにした。価格も近所のカメラ店からインターネットショップに至るまで調べたが、結局Amazonで購入することにした。しかし近所のカメラ店と比較してAmazonは約27,000円も安いのだから消費者としてはよく調べる必要がある。
ということで、これまでレンズは18mm-55mm(35mm判換算で29-88mm)のみだったが、デジタルカメラとしては初めて55mm-250mm(35mm判換算で88-400mm)の交換レンズを持つことになった。
銀塩のカメラでは交換レンズを3本持ち歩いた時代もあったが、今般なぜ高倍率のズームが欲しいと思ったか…それは愛犬を撮るためなのだから…他愛もないことである(笑)。
※EOS Kiss Digital X2 ダブルズームキット
それから液晶が3.0型になっていることも重要だ。これまでが1.8型だったからその差は嬉しくなるほどの違いを見せる。その上にコンパクトデジカメと同様撮影時に液晶でピントを合わすことが出来るライブビュー機能が搭載されたため、使い勝手は大幅に向上した。さらにレンズ内手ブレ補正機能は大いに頼りになるに違いない。
ところで友人に「EOS Kiss Digital X2を買った」と言ったら「なぜEOSなら40Dにしなかったのか」と問われた。確かにEOS 40Dはデジタル一眼レフとしてより本格派の製品であろう。しかし私は人一倍写真を撮るが、私にとってKiss Digital X2はこれでもオーバースペックだと思っている。実用のデジタルカメラとしてKiss Digital X2は何一つスペック的に疑問視する箇所はないし、その画質を含めてすでにKiss Digitalを5年愛用し続けたこともであり、キヤノンというメーカーに対しても大きな信頼感を持っている。
それに、Kiss Digital X2はEOS 40Dと同じく映像エンジンがDIGIC IIIであり内部処理も同じく14bitである。そればかりかCMOSイメージセンサーの画素数だけから見れば40DよりKiss Digital X2の方が大きいのだ。
私も若いときにはキヤノンにしようかニコンにしようか…といったメーカー選択を含め、自分が必要とする以上のカメラを手にして悦に入り、持っているカメラで自分をアピールしたいという心理も働いたが、そんな肩に力を入れてカメラを使う歳ではなくなった(笑)。素直に自分の必要とする製品、使いたいと思うカメラを手にした喜びの方が大きい。
このゴールデンウイークには遠出をする予定はないが、毎日愛犬の散歩にこのEOS Kiss Digital X2に4GBのSDHCメモリカードをセットして使ってみようと考えている。