
「TechTool Pro」は米国MICROMAT社開発のマック用メンテナンスアプリケーションであり、アップルコンピュータ社の製品保証サービスであるApple Care Protection Planに含まれているTechTool Deluxeの上位版とされているツールだ。しかしそのTechTool Deluxeが正常に動作しないので仕方なく「TechTool Pro 4.6」を買ってみた。
私が最初に…そう、Mac OS X Panther対応の「TechTool Pro 4」を手にしたのは記録によると英語版が2003年12月、日本語版が2004年2月だった。
当時私のメインマシン環境が安定せず、ボリュームのディレクトリ構造やファイルの整合性をチェックするだけでなく、メモリにも疑うべき症状もあり、ハードウェアの検証ならびにハードディスクの修復機能を持つという「TechTool Pro 4」を手に入れたわけだ…。
しかしハードウェアの検証機能ならびに能力はともかく、その後登場した「DiskWarrior」といったツールの方がボリュームのディレクトリ構造再構築などに関してより優秀だと判断した結果、以後のアップデートをしないまま早くも5年が経過していた。
ではなぜ今回久しぶりに「TechTool Pro 4.6」を手に入れたのかといえば、すでにご紹介した外部ハードディスクをeSATA接続する過程において多くのトラブルがあり、念のためハードウェアの検証を一からやってみたいと考えたからにほかならない。ただし手元にある「TechTool Pro 4」は当然のことながら現在のシステムでは使えないわけだ。
ところでハードウェアの検証をするツールはもともとマシン…私の場合はMac Pro (Early 2008)…を購入した際に付属のMac OS X に “Apple Hardware Test” というツールが収録されており、キーボードの“D”キーを押しながら起動させることで診断が可能になっている。しかしこのApple Hardware Testにバグがあるのか、あるいは度々のOSアップデートに整合できていないのか、文字化けはまだしも正常に動作しないのである。

※5年ぶりに購入したメンテナンスツール「TechTool Pro」v4.6
次に思い出したのはMac Pro購入時にApple Careに加入したこともあってそのパッケージに同梱されていたTechTool Deluxである。
ご承知の方も多いと思うが、実はこのTechTool Deluxは「TechTool Pro」の開発元が提供しているツールで、いわば「TechTool Pro」の機能縮小版というポジションのソフトウェアなのだ。
しかしこれまたバージョンが古くMac OS X 10.5 Leopardには対応していないということらしい…。
本来ならMac Proを購入した際、あるいはApple Care加入時に正規に付属していたツールであるからして、OSが進化したならツールもそれに合わせてバージョンアップサービスするのが本筋だと思うが、そんな当たり前のことをやらないのがAppleでもある(笑)。
仕方なくTechTool Deluxの上位版…製品版でありLeopardにも対応しているという最新版「TechTool Pro 4.6」を購入することにしたわけだ。ただし日本語版を販売しているアクト・ツー社ではApple Careに加入しているユーザーを対象に乗換キャンペーンを実施していたため思ったより安価にパッケージを購入することができた。
オーダー後数日でDVDを含むパッケージと159ページほどのユーザーズガイドが届いた。
この「TechTool Pro 4.6」の特徴は全部で16項目の「ハードウェア」「ドライブ」「ボリューム」「ファイル」といった面からマシンを診断し、不調な箇所を発見し、問題があれば可能な限り修復を試みてくれるものだが勿論ハードウェア的なトラブルには検証は可能でも対処は出来ない。
そして万一の場合に緊急用起動ボリュームを作る「eDrive」やハードディスクの寿命を察知し、トラブルの前に知らせてくれるという「S.M.A.R.T.」機能などが売りとなっている。勿論その操作もアイコンをクリックするだけの簡単操作でやってくれる…。

※「TechTool Pro 4.6」の簡単おまかせ診断モード「テストスイート」
ただし私が今回「TechTool Pro 4.6」に望んでいるのはあくまでハードウェアの診断である。その診断はキャッシュ、クロック、FireWire、メインメモリ、演算処理、ネットワーク、プロセッサ、USBそしてビデオメモリに渡る。

※「TechTool Pro 4.6」の個別ハードウェアテストモード。それぞれのハードウェアテストの意味と結果をドロワー内に解説してくれる
こうした部位に問題がないかを念のため確認するには適したツールだと考えているが、あくまで個人的な感想ながらこれまで「TechTool Pro 4」だけでなくいくつかのツールを使ってきた経験では、ボリューム再構築などに関してなら前記したように「DiskWarrior」に軍配を上げざるを得ないのであくまでハードアウェアの検証・診断の目的と割り切るつもりである。
それにこれまた多くの経験から申し上げるなら、ボリュームりの再構築はもとよりだが、トラブル解消のためにといたずらに複数のツールを使うことは場合によって逆に問題をより困難にしてしまうことにもなりかねないので注意が必要なのだ。
早速eSATA接続のあれこれでカーネルパニックの嵐を起こしたメインマシンのハードウェアを検証したが幸い問題はなかった。
マシンのトラブルは多義に渡るが「DiskWarrior」とこの「TechTool Pro」の最新版は常に手元に用意しておくとなにかと役に立つに違いない。
トラブルは未然に防ぐのが一番だからでもあり、お勧めする所以である。