ここしばらくはいわゆるコンパクト型デジタルカメラは手にしなかった。まあサンヨーのXactiは別にしてだが…。しかしもともとカメラが好きなこともあってiPhone 3Gのカメラなども活用すればするほど、日々手軽に持ち運べて性能のよい製品が欲しくなったのである。とはいえ今さら何でも良いわけではなく、そこは大人のユーザーとしての拘りもあり、結局LUMIX LX3に落ち着いた。

 

私たちがデジタルカメラに求めるものは何だろうか…。無論人それぞれに違うはずだが、すでに解像度などに関してはほとんどの製品が1000万画素以上を誇っていることでもあり、どんなメーカーのどのような製品を選ぼうと不足はない時代になった。ただしコンパクトさ、価格、機種依存の特別な機能、デザインなど選択肢はさまざまなものがあるのも事実だ。ともあれ目的や嗜好によりいろいろな製品の中から選ぶことがでのはユーザーにとって良い時代なのだろうと思う。

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※Panasonic LUMIX LX3のフロントとバック

 
今回は久しぶりにコンパクトデジカメを手に入れたいと物欲が頭をもたげ始めた。無論画質に拘る場合やフルハイビジョンの動画撮影などは別途それらに適したデジタルカメラを持っているし単純に機動力を求めるならXacti HD2もなかなかなものだ。しかしこれまで実に多くのデジタルカメラを使ってきたが、今回ほど自身で求めるコンセプトが明快なケースはないといってもよい…。

その昔、一眼レフなど思いもよらない時代…いわゆるフィルム型の小型カメラは皮ケースに収め、常に肩や首に掛けて使われた。それは言うまでもなくシャッターチャンスを逃がさないためにも、そして落とさないためにも最良の方法だったから長距離を移動する場合はともかく歩き回る際にもバッグに入れた記憶はない。
そういえば最初に自分のカメラとして自由に使えたのは母が月賦で買ってくれたリコーオートハーフだったことを久しぶりに思い出した…。

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※LUMIX LX3の上部。左からフラッシュ(内蔵)OPENスイッチ、ホットシュー、モードダイヤル、シャッターとズームレバー、電源スイッチ、フォーカスボタンが並んでいる

 
さて、デジタルであろうがアナログであろうが、結局カメラという道具と真摯に向き合うとき、その能力をきちんと引き出すポイントは昔も今もそうそう変わりはないことにあらためて気づくのである。
ただし使い勝手のよい一眼レフも小型になったとはいえ、日常…買い物に出向くとか愛犬との散歩時に肩や首から提げるのには不向きである。そのサイズや形状が持ち歩きには適切ではないのだ。ではXactiはどうなのか…。
これまた多くの時間をXactiに使ってきたが、性能とか機能ではなく、同じように携帯性に関わる機動性を考えると不満が多いのである。

一番の問題は撮影時にビューファインダがなく、すべて折りたたみ収納式の液晶画面を使わなくてはならないそのデザインにある。
無論折りたためばポケットに入るほどコンパクトなのだが、シャッターチャンスにポケットから取り出して液晶面を開けてセットし、電源を入れているのではまったく間に合わない。かといって液晶面を広げて飛び出させたまま首や肩からぶら下げてもみたが、液晶面のヒンジを壊しかねないし意外と邪魔になるので止めることにした。
したがって今回重要視したことは、小型であることは勿論だがカメラらしいデザインであること、そしてなによりも新機能だとしてもあまり使わない機能に目を奪われることなく、少々忘れられた感もあるが「カメラを持つ喜び」を味わえるような製品をと考えた…。
そうでもなければいまさらコンパクトカメラを手に入れる意味がないと思う。

こうして理窟をあれこれと述べたが、実は理窟より先にまずパナソニックの「LUMIX LX3」に出会ってしまったわけで、もしかしたら後付の屁理屈なのかも知れない(笑)。その上に友人たちが昨年から数回「LUMIX LX3」に関する情報を知らせてくれたのが直接の引き金になったのである(笑)。
「LUMIX LX3」は昨年8月に発売となった製品だからばりばりの新製品とはいえないが、立派な現行商品なのだ。
それはともかく、取り急ぎ揃えたのは本体と「光学ファインダ」「レンズアダプター」「MCプロテクター」「予備バッテリーパック」そして「液晶保護フィルム」といった具合…。
本来は「ワイドコンバージョンレンズ」も使ってみたかったが私の使用目的では十分な活用はできないと考え、チャンスは後に譲ることにした。また「本革ケース」はそもそもケース嫌いの私にして買うつもりはなかったが、伊達でレトロ風な趣が気に入ってLUMIX CLUB会員限定色のレッドを買ってみた(笑)。

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※別売のLX3専用皮ケース(上)とLX3にオプションの外部光学ファインダと共にケースに収めた例(下)

 
最近はリコーのGX200など、カメラらしいというか玄人好みのデジタルカメラが登場している。
「LUMIX LX3」もそうした流れを汲む製品なのだろうが、「光学ファインダ」を装備したそのスタイルは沈胴式レンズを含めて少々無骨なイメージを受けるが、私好みのいわゆる一昔前のカメラを彷彿とさせ、どこかライカのレンジファインダーカメラのようで懐かしい感じもする。そして筐体が昨今のコンパクトカメラとしてはやや大きめなのが逆にホールドの良さに貢献しているように思えるし、バッテリーやメモリーカードを含めても本体重量が265gというのは前記したように常に肩から斜めがけにでもして携帯するのに適当だ。ちなみに本体サイズは約幅108.7mm×高さ59.5mm×奥行き27.1mm(突起部除く)だ。
まずはSDHCメモリカード(Class 6)8GBとフル充電したバッテリーを入れて両手でホールドしてみたが、そのコンパクトなサイズと相まってグリップ感もあまり良くないと聞いていたがまずまず手に馴染む感じがする。

ところで私はデジタルカメラの誕生期から多くのメーカーならびにその製品を使ってきた。
古くはAppleのQuickTake 100、カシオのQV-10ならびにQV-100をはじめ、リコー、コニカ、ソニー、富士写真フイルム、オリンパス、ミノルタ、キヤノン、サンヨーなどだ。そしてパナソニックの製品はかなり前のモデルだがLUMIX DMC-FX1を使った経緯がある。
今回は縁があって「LUMIX LX3」を手にしたわけだが、大げさにいうならやっとカメラらしいデジタルカメラに巡り会えたという感じがしてならない。
無論これはまったく個人的な好みなので万人の方の参考にはならないことは承知しているが、この思いは私にとって大切なことだという気がする。
これからは闇雲に多くの写真を撮るのではなく、良い写真…素敵な写真を撮れるよう初心に戻ってこのカメラを持ち歩こうと思っている。とはいえ気軽にモデルとなってくれるのは愛犬しかいないのだが…(笑)。

さてスタイルばかり気になって書き進めてきたが肝心のデジカメとしての機能はどうなのだろうか。
詳しいスペックを羅列するのは避けるが、レンズには35mm判換算 24-60mmの焦点距離を持つ非球面レンズ4面4枚を含む6群8枚のレンズ構成、ライカ DCバリオ・ズミクロンを採用。
絞り値も開放でF2.0と大変明るい。また新開発1/1.63型CCD、有効画素数1010万画素と相まって光学式手ぶれ補正モードならびに被写体の動きを認識しノイズ・被写体ブレを抑えた撮影ができる。さらに広角24mmから光学2.5倍ズームならびに約1cmまで寄れるマクロモードも嬉しい。
それからフルマニュアル撮影、RAWによる撮影などもサポートされているから今後使う過程で気がついた点があったら順次ご紹介していきたい。

 
Panasonic / LUMIX DMC-LX3