愛用のテキストエディタ「MacJournal」が「MacJournal 5」にアップデートし正式に日本語対応となったので早速入手してみた。日々活用しているツールは機能強化を単純には喜べないものだが「MacJournal 5」はなかなか良く仕上がっている。 

「MacJournal」がどのようなアプリケーションなのかについては先のレポートを参照いただくことにしてここでは細かな部分は繰り返さない。しかしすでに当サイトの原稿は勿論だが日常の文字原稿のほとんどをこの「MacJournal」で書いているほど活用しているツールとなっている。 
私にとって「MacJournal」最大の利点は自分の書いた原稿やウェブなどから取得した情報を一元管理できることだ。 
一般的なテキストエディタやワープロソフトは原稿毎すなわちファイル毎に保存することになるが、「MacJournal」はジャーナルと呼ぶジャンル別にエントリーとして各原稿が管理されるため、これまでのデータを確認しながら新しい原稿を書く場合に大変有用なツールである。 
勿論他にも見るべき機能が多々あるわけだが、私にとっての優先順位は高くないこともあり今般正式に日本語版「MacJournal 5」としてアップデートするというニュースを聞いたとき、一番危惧したことはそのインターフェイスがアップデートによって使いづらいものになっていないか…ということだった。 
しかし取り急ぎ概要を見た感じでは幸いなことに「MacJournal 5」は一層使いやすい工夫がなされているので一安心した次第…。 
ここでは個人的に目立った新しい部分に目を向けてご紹介してみよう。 

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※「MacJournal」のアイコン比較。左がニューバージョンのアイコンだがDockに入ったときなど多少認識性が落ちる気がする 

「MacJournal 5」はMac OS X 10.5 Leopardに対応した製品だ。そうした事由もあり、まず目に付いたのはインターフェイスがLeopardに最適化され変更されていることだ。 

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※「MacJournal 5」の基本的なウィンドウ画面表示例。右はインスペクタ 

これまでメインウィンドウの左右にジャーナルにしろ原稿の一覧表示であるエントリーにしろ、ドローワ形式で表示されていたものを「MacJournal 5」ではサイドバーに変更されている。またエントリーの一覧を表示するエントリーリストは従来メインウインドウの右側表示だけだったが、新しいインターフェイスでは左右ならびに上部にも表示させることができるようになった。 
設定にもよるがウィンドウ表示の基本は、「メインエリア」を中心にして左に「サイドバーとカレンダー」が、そしてメインエリアの上部には表示を隠すことも可能な「情報バー」がある。 
後は前記したようにエントリーをどこに表示させるかだが、私は取り急ぎ上部に設定したので「情報バー」の上に位置することになる。また別途ドキュメント、ジャーナルそしてエントリーに対して各種設定を行う「インスペクタ」やiPhoto、iTunes、Safariのリンクアドレスなどへアクセスできる「メディアウィンドウ」を表示することができる。 

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※「MacJournal 5」は「メディアウィンドウ」から画像などを直接取り込むことが可能 

そしてジャーナル内エントリーを複数選択するとそれらがメインウィンドウにそれぞれフレームに収まり連続表示される。ただしこのモードでは編集はできない。 

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※複数エントリーの内容がスクロールして一望できるモード 

またエントリーリストをダブルクリックすると別ウィンドウで「エントリービューアウィンドウ」が表示するが、「MacJournal 5」ではこの「エントリービューアウィンドウ」で編集が可能になった。したがって過去あるいは平行して執筆している複数原稿を参照し合うことは勿論、カット&ペーストでその一部を簡単に活用できるわけだ。これは頻繁にこれまでの記述を確認し、参照しながら新しい原稿を書く私のようなユーザーには大変ありがたい機能である。 
さらに任意のジャーナルへFinderからエントリーをドラッグ&ドロップでき、原稿を外部から追加できるようになったことも助かる。 

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※「エントリービューアウィンドウ」で原稿を複数列べて編集が可能になった 

それから活用すればするほど使い勝手がよくなるであろう新機能のひとつに「スマートジャーナル」という機能がある。これは通常のジャーナルとは別にエントリーを対象にした検索結果に合致するデータをジャーナルとして保存し、かつ条件に合う新しい内容として自動で更新してくれるものだ。 

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※”Mac Pro”という文字列でジャーナル全体を検索し、それに適合するエントリーをまとめてジャーナルへ追加する「スマートジャーナル」機能 

あと、私にとって必要なエントリーに対する文字数などの基本情報がウィンドウ下部に常時リアルタイムに表示するのもありがたい。無論より多くの統計情報を知りたければ「表示」メニューの「統計」を選べば良いのはこれまでのバージョンと同じである。 

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※エントリーの文字数といった基本情報がウィンドウ下部に表示(上)。また別途「統計」機能を使えば入力データの詳しい情報が得られる(下) 

「MacJournal 5」の魅力的な機能をすべて書き出すことはできないが、ブログは勿論、日々多くの原稿を書く必要があるユーザーにとって「MacJournal 5」は必要な資料を常に座右に置いているというイメージで作業ができ、効率を上げることができる逸品であることは間違いないだろう。 

注文を付けるとすればやはりというか、マニュアルに関してだ(笑)。 
最近のメーカーや取扱企業はマニュアルに金をかけない…というより時間をかけない風潮が浸透しているように思えるが、私には良いこととは思えない。そしてマニュアルの良し悪しは製品価格の高い安いとは本来別のことだと思うのだ..。 
どうも最近…特にソフトウェア製品のマニュアルはないがしろにされているように思う。ユーザーから見ればマニュアルも商品の一部であり、商品の魅力を知り正しい使い方を認識する指標になるべきものであるはずだ。 
それに経験上言えることだが、マニュアルの書き方作り方ひとつでユーザーサポートへの連絡が少なくなる。したがって販売後のサポートの手間を軽減するためにもメーカーや販売企業は最良のマニュアル作成を目指して欲しいと思うのは私だけだろうか…。 
話を「MacJournal 5」に絞ってもこれだけ高機能・多機能になっただけに多くの機能に関してその魅力および存在意義といったものをユーザーに伝え、十分な活用を促すという重要な役割があるはずだ。しかし日本語マニュアルはあるものの、例として紹介している各図版は英語版のままであり、日本語に対応した製品のマニュアルとしては違和感を感じるだけでなく正直使いづらい。そしてその内容も「MacJournal 5」の魅力や実力を充分に明示しているとは思えない。 
アプリケーションが優れているだけに残念に思う。 

■株式会社アクト・ツー/マックジャーナル5