
ハードディスクは必ず壊れるものだ。その認識がないといざという時に被害は甚大になってしまう。やはりポイントは大きな問題になる前に対処を怠らないことだ。
これまで私はご多分にもれずNorton Utilityを始めとして幾多のツールを使ってきたが今回初めて「DiskWarrior」を手に入れてみた。
いわゆるハードディスクのメンテナンスツール類はApple純正のディスクユーティリティを始めとしていくつか存在する。それらを列記するならAppleCare Protection Planに付属するTechTool Deluxe、Mac版開発を止めたNotron UtilityそしてDrive 10、TechTool Pro 4、ドライブジーニアスなどなどだ。
※これまで手にしてきたシステムならびにハードディスクのメンテナンスツール類
このところ大きなトラブルではないものの状況証拠を重ねると経験的に何か不安材料があるように思えるようになってきた…。システムが起動しなくなってしまっては事遅しなので対策を考えてみる。無論一番安全で完全なのは当該ハードディスクをフォーマットし直すことだが現実はそうもいかない(笑)。
こうした際にハードディスクメンテツールを使うわけだが過去幾多の経験則からいうと例えばNorton Utilityに多々助けられたことも事実だが、このツールを使ったがためにより被害が大きくなってしまうこともあり、これらは対処療法に過ぎないと認識せざるを得ない。
最近私のシステムにはTechTool Pro 4をインストールしてあり、それによるeDriveの設定と共に「おかしい?」と感じた場合に検証ならびに可能な場合には修復をすることにしてきたがこれまた完全ではない。そしてTechTool Pro 4最大の欠点は時間がかなりかかることだ。こんなに時間がかかるなら完全にフォーマットしてしまおう…と思わせるほどに作業が重く遅い(笑)。
さてハードディスクのトラブルといっても多々あるが一番多いケースはディレクトリエラーではないだろうか。
ここでいうディレクトリとはMac OSの使用においてディスク上の全保存情報のありかを管理している領域を意味する。このディスク上にあるファイルやフォルダの数や名前、容量や場所情報といったデータを元にディスクは読み書きが行われる…。
そしてMacintoshは作業の高速化のためその多くを一時的にメモリ内に保持する仕組みがあるが例えばクラッシュやカーネルパニックはもとより動作途中でリセットボタンを押さなければならないケースが生じるとメモリにあった情報は失われ、ディレクトリ情報が正しく更新されなかったり一部の情報が保存されないといったケースが生じることがある。本来これら微少なトラブルも重なってくると問題が表面化し、ファイルへのアクセス不能、ボリュームがマウントしなくなったり、あるいはマシン自体が起動しないという自体も起こりうる。
というわけで今回自分なりに調べた結果このディレクトリのメンテならびに万一の場合の修復にはディスクウォーリア(DiskWarrior)が最適であるとの結論に達した。まあ「すでに使っているよ」という方も多いと思うがディスクウォーリアはディスクの検証と修復に特化したツールであり他のツールのようにエラーを起こしたディレクトリ情報にパッチを当てるのではなく正常なディレクトリをきちんと再構築する点に特徴があり、これは信頼に足ることだと思う。
※「DiskWarrior」のパッケージ
この手のツールは一般的に小難しい印象を免れないがディスクウォーリアは拍子抜けするほどシンプルである。
アプリを起動し、検証/修復したいボリュームをポップアップメニューから選び「再構築」ボタンをクリックするだけだ。無論現在起動しているボリュームを対象にする場合はディスクウォーリアのCDにあるMac OS Xから起動する必要がある。
※「DiskWarrior」のメインウィンドウ。大変シンプルである
そしてステップ1からステップ9まで自動的に作業が進み、それらが終了するとレポートウィンドウを表示してエラー内容と修復した内容を一覧にしてくれる。
※「DiskWarrior」のレポートウィンドウ
またディスクウォーリア最大の特徴(特許出願中とのことだが)はこのレポートウィンドウ上にある「プレビュー」ボタンをクリックすることで修復変更したディレクトリ内容と修復前のボリュームを一緒に文字通り比較のためにプレビューしてくれることだ。
※「DiskWarrior」のプレビュー機能は元ボリュームと修復後のボリュームを比較できる
この時点では修復した情報はまだ元の情報と置き換わっていないため、ユーザーはその比較や再構築された後のディスクを確認でき、その違いが理解できるはずだ。さらにプレビューの間は双方のディスク共に変更できないようロックされているので比較の途中で謝っての変更や消去してしまうミスはない。
このまま「続行」することでディスクウォーリアはボリュームを修復したディレクトリに書き換え、元のディレクトリは消去することで完全に再構築される。
対象となるハードディスクの容量に必要な時間は正比例するが250GBあるいは160GBのボリューム検証ならびに修復に費やす時間は待てないと思うほど遅くない。
またディスクウォーリアのもうひとつの機能としてS.M.A.R.Tによるハードディスク情報を取得してデバイスの診断をしてくれるものがある。そしてその方法は手動で行う場合だけでなく、時間・日・週など一定期間に自動的に指定ボリュームを検証する自動診断機能が備わっている。
この場合にハードディスクに異常があったら電子メールで知らせてくれる機能があるのでサーバー環境などにも有効利用ができるだろう。
※「DiskWarrior」の自動診断ウィンドウ。異常を発見するとメールで知らせてくれる
実際自分のメインマシン内蔵ハードディスク2台に対して検証/修復を行ってみたが大小を問わず多くの問題点が存在していたのには驚いた。そして明らかに違ったことはマシンの起動が目に見えて早くなった。やはり日頃からの心がけが重要であることをあらためて感じた次第(^_^)。