SmartShareは本来、ポータブルオーディオプレイヤーなどの音楽をスマートにシェアできる3.5mmステレオミニジャック対応オーディオスプリッタだ。しかし2人で一緒に音楽を聴くのもよいが、実はヘッドフォンの聞き比べに便利なのである。 

SmartShareは、3.5mmステレオミニジャック(オス)×1 – 3.5mmステレオミニジャック(メス)×2を搭載しており、初代iPodから新型のiPod 5G、iPod nano、MP3プレイヤー、MDプレイヤー、ポータブルカセットプレイヤーなどの音楽をふたりで楽しむことができるアダプタだ。 

SmartShare 

SmartShare02 
※SmartShare本体(上)とiPodと共に2種類のイヤーフォンを接続した例(下) 

しかしまことに残念ながら私がこのSmartShareを手にしているのは2人で音楽を聴くためではない(笑)。 
実はこのSmartShare、ヘッドフォンやイヤーフォン製品の聞き比べに大変便利なのである。自身の趣味であったり、あるいは評価を依頼されることもあり、これまで幾多のイヤーフォン類を耳にしているが、音の評価はビジュアルよりもずっと難しい。 
私個人の趣向もあるから、スペックはともかくとして他の方の評価とはまったく違った結果になる場合もあるほどだ。そして評価以前に聞き比べる物理的な面倒さも加わる…。 

聞き比べると言うことは複数のイヤーフォンを同一のサウンドを慣らしているときにどちらがどのように聞こえるかの違いをモニターできることが望ましい。例えばiPodの機種が違ったり、聞く場所が違ったり、あるいは両者の比較に大きな時間的隔たりが合っては正しい比較にはならないだろう。 
しかし人間の耳の穴は左右一対しかない(笑)。したがって2つのイヤーフォンを同時に聴くことはできないから、せめてなるべく時間差がないようにイヤーフォンを掛け替えながら聞き比べをすることになるが、これがなかなか難しい…。 
まあ、難しいというのは大げさだが、いちいち何度も比較する両者のイヤーフォンをiPodのヘッドフォンジャックから抜き差しすることになるわけで、これは仕方がないとはいえ面倒である。それにiPodはイヤーフォンジャックを抜くと、一時停止状態になる。これはこれで便利なときもあるが、いちいち再生させなければならない。 

その点SmartShareは2つの3.5mmステレオミニジャックポートを備えているので試聴する音楽などを流したままでイヤーフォンを取っ替え引っ替えができる。それにSmartShareは、絡みにくいケーブルタイプのため取り扱いが容易なこともありがたい。 
さらにSmartShareのそれぞれのポートには個別のスライドボリュームが付いているのも大きな利点である。同じiPodからの同じソースでも、イヤーフォンによってはボリュームが違うケースがほとんどだ。それを念頭に入れたセッティングはなかなか難しかったからである。SmartShareならイヤーフォンに合わせたボリューム設定をした上で聴き比べができる。 
無論SmartShareはiPod専用ではない。他のオーディオプレーヤーとかDVDプレーヤーで音楽を共有する際にもボリュームをそれぞれ好みにセッティングできることは嬉しいではないか。 
まあ、イヤーフォンの聴き比べはあまりお勧めするものではないが(笑)、お2人で音楽を共有しようとする幸せな方には必需品ではないだろうか。 
なおメーカーは米国Griffin Technology社でカラーがブラックとホワイトを販売している。ただし国内正規代理店であるフォーカルポイントコンピュータ(株)では現在の所ブラックのみを扱っている。 

■Griffin Technology
■フォーカルポイントコンピュータ株式会社