
「DVForge The Ball」は、Bluetooth対応のワイヤレストラックボールである。腱鞘炎発症後、いろいろと工夫を続けているものの、マウスを使うのが辛いのでトラックボールを探してみた…。
いまさらトラックボールを好んで使おうと考えたわけではない。すでにご報告しているように右手が腱鞘炎ということで日々の作業にも大きく支障をきたしていることでもあり、対策のひとつとして考えたわけである。
親指は簡単な手術で痛みは消えたものの、中指のガクガク感と痛みと重さは続いている。通院した病院では少し様子を見ることになったが、痛いとは言っても利き手である右手を完全に封印するわけにもいかないし、特にマウスクリックの使用が辛い…。
まとまった時間、マウスを使い続けると右手はそのマウスをカバーした形に固まってしまう感じで、各指を伸ばすのもなかなか辛くなる始末なのだ。
というわけで、物理的対策のひとつとしてトラックボールを使うことを考えた。そういえばその昔、トラックボールを使ったことはあったが、あらためて探してみると一時期より種類も少なくなったようだ。そんな中で少々変わった製品があったので入手してみた。それがBluetooth対応ワイヤレストラックボール「DVForge The Ball」(以下「The Ball」)である。
※「DVForge The Ball」のパッケージ(上)と、その本体(下)
トラックボールというと、かなり大きな筐体のものが多かった。大きいことはその設置場所も考えなければならないわけだが、この製品はシンプルなフォルムと共にコンパクトなサイズである。そしてBluetooth対応だから、ケーブル回りを気にする必要もない。
私はもともとMighty Mouseのワイヤレス版を使ってきたこともあり、キーボードのUSBコネクタのひとつにBluetoothアダプタのD-Link(DBT-120)を接続している。したがって「The Ball」も「システム環境設定」から「キーボードとマウス」を使い、新しいデバイスとしてペアレントすることで即対応できた。
それでは取り急ぎ「The Ball」の特徴を記してみよう…。
まず、光学式(800cpi)でありBluetooth対応に準じて最大約10mまで離れた距離で利用できるという。
そして充電式バッテリーの単4形電池2本を使うがUSB充電クレードルが付属している。また電源管理のためのON/OFFスイッチも装備している。
サイズは117(長さ)×79(幅)×49(高さ)mmで、バッテリーを装備した重量は約169g。肝心のトラックボールの直径は40mmである。使用後はUSBにつないだ充電クレードルに置いておけばいつでもフル充電で使用できるわけだ。
※ The Ballと専用のUSB充電クレードル(上)と、本体底蓋を外したところ(下)
さて、実際の「The Ball」を見てみよう。パッと見の大きさはAppleの標準マウスより一回り大きい感じか…。構造を簡単に説明するなら、本体全体を透明の樹脂カバーで覆っていて、そのカバー全体が左右2ボタンとなる。また前方中央にはスクロールホイールがあり、Apple Mighty Mouseのスクロールボール上下操作と同様、ウェブページなどを快適にスクロールでき、かつ3つ目のボタンとして使える。そして上部の中央より少し前方位置に直径40mmの硬質樹脂でできたボールがはめ込まれているが、申し上げるまでもなくこの回転位置を光学的に検知してポインタ移動するわけである。またこのボールは簡単に取り外しができるのでメンテナンスも容易だ。
※Apple Mighty Mouseとの大きさ比較。The Ballは意外と小ぶりである
その構造上、マウスのように移動させる必要がないので場所をとらないのは大きな利点である。また「The Ball」は前記したようにBluetooth対応なので配線を必要としない点も大変心地よい。
では問題の使用感だが、設置して数時間しか経っていないいまの状況を申し上げるなら「うろたえている…」といったところか(笑)。
使い勝手については最低丸一日は時間が必要だと思うので続編をご期待いただきたいが、本編の最後に「The Ball」が他の一般的なトラックボールと違う点を記しておきたい。
トラックボールのほとんどは大きめの筐体上部にボールがあり、その回りにいくつかのボタンが並んでいるといった製品である。ボタンクリックは製品によっては独自のドライバーをインストールすることで任意の動作を割り振ることができるものもある。
これらに対して「The Ball」は誤解を承知で言うなら「マウスの延長型トラックボール」といった感じでその全体も掌に隠れてしまいそうなサイズである。
パッと見の特徴は前記したような一般的トラックボールにあるボタン類が見あたらないこと、そして前部にスクロールホイールを有していることから、ボールが無ければ一種のマウスと言っても通用するようなデザインである。
ではボタン類のクリック操作は…といえば、これまたApple純正マウスと同じく上部カバー全体が2ボタンとなるよう工夫されているわけ…。したがってボタン位置が限定されていない分、可能な範囲で何処を押しても「クリック」動作となる自由度を持っている。
さてさて…この腱鞘炎から発したトラックボール使用記はどのように進展あるいは後退するのだろうか(笑)。無論本原稿を書くときもたどたどしいながら「The Ball」を使っている…。