「トラックバーエモーション」は医療機器ではないから、これで腱鞘炎が治るわけではない。しかし毎日マックに向かわざるを得ない私としては少しでも原因となる部分を軽減したいと思っている。 

自分で言うのも変だが、パソコンを含む機器類が人体へどのように悪影響を及ぼすのか…といったことを考察するためのモルモットとして私は最適だと思う(笑)。マイコン、パソコンというものが世の中に普及してきたときからすでに30年間、やむを得ない日以外は日中の多くの時間をパソコンの前に座り続けてきた。そして家庭用のテレビをモニター代わりにしたのを最初に、グリーンディスプレイなどからMacintoshのモニターも含め30年も目を酷使し続けている。さらにキーボードはもとより、マウスが登場した1983年あたりから、これまた使わない日はないくらい毎日クリックし続けているわけだ。 
したがって、手の腱鞘炎といった問題だけでなく、姿勢を含む腰への負担はもとより眼への影響だって決して良いはずがない。だから手指の反復運動過多損傷だけでなく電磁波だって長い間、人一倍浴びている…。さあ、これでいつまで生きられるか…最適な実験材料ではないだろうか(笑)。 
そんな戯れ言を言いながらもこれまた休むことなくキーボードに向かっているのだからおかしなものである。しかし例えば今更、鉛筆やボールペンで原稿用紙を埋めようにも漢字は書けないし、第一腱鞘炎でボールペンなどを持っても痛くて力が入らないのだからパソコン様々なのである。 
したがって昨今ポインティングデバイスの研究をやりつつ、自身の環境をあれこれと改善しつつあるのは洒落や遊びでなく私にとって最優先課題なのだ。 

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※Appleの新しいアルミニウムキーボートの前に置いた「トラックバーエモーション」 

さて「トラックバーエモーション」だが、良い悪いを言う前にまずはこれを使いこなさなければならない。 
取り急ぎ付属のUSBケーブルでMacintoshと接続する。「トラックバーエモーション」本体の裏面にあるUSBポートはふたつあるのでひとつをキーボードのUSBにつなげもう一つにマウスをつないでみたが電源供給不足とのエラーメッセージが出る…。仕方なしに「トラックバーエモーション」はCinema Display背面のUSBポートを使いマウスと分けてみたらOKとなった。 
「トラックバーエモーション」のホイールと左右のボタンについてはノートパソコンで同種のインターフェースを経験したこともあるし最初から違和感もなく使える。また別途ステアーマウスをインストールしているので許される限りボタン類のカスタマイズも出来るので便利だ。 

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※左サイドから見た「トラックバーエモーション」 

一番興味津々だったトラックバーだが、なかなか具合はよい。バーの太さ具合はもとよりだが、軽くもなく重たくもなくちょうど良い感じに操作ができる。そしてホイールは勿論ドキュメントなどの上下スクロールを快適にこなすし、クリックすれば何らかのボタンとして使える。私は前記したステアーマウスでホイールをボタンとしてクリックした際にはポインタを自動的にウィンドウのクローズボタンに移動させてクリックするように設定した。したがって当該ドキュメント内にポインタを置き、ホイールをクリックするだけでウィンドウをクローズさせることができる。まあこの辺のカスタマイズに関しては「トラックバーエモーション」を使いこなす中で一層の工夫をしていけばよいと思っている。また4つあるボタン類のクリック感は適度で悪くない…。 

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※手前から見た「トラックバーエモーション」 

早速「トラックバーエモーション」を使ってテキスト入力を試みた。ポインタの移動についてだが、私にはトラックボールよりこの「トラックバーエモーション」のトラックバーの方がずっと使いよく精度も高い使い方ができる。カーソルの挿入、テキストの一部の範囲指定などは最初からストレスがたまらないほどスムーズだ。ただし「トラックバーエモーション」の存在を身体が覚えていないため、時折右に置いてあるマウスに手を伸ばすことがあるが、この辺は時間が解決するだろう(笑)。 

続いてSafariブラウザによる操作をやってみた。ウィンドウのタイトルバーの移動やブックマークバー上のサイトリストのクリック、そしてホイールによるページスクロールなども問題なくこなせる。そしてブックマークメニューからブックマークカテゴリーを選択し、さらにそのサブメニューを選択するなどの動作はマウスより正確に行えることも分かった。 
勿論これらのオペレーション時に両腕は「トラックバーエモーション」とキーボードの上下移動はするものの、これまでのようにマウスをつかむような大きな移動をしなくて済む。 
その他メーラーやいくつかの3Dアプリなどもこの「トラックバーエモーション」でオペレーションしてみたがマウスのように緊張感がまったくない。したがってマウスをホールドするため親指などに力を入れる必然性もなく大変楽だ。 
ところでマウスでは移動エリアの端にマウスが来ると一端持ち上げて場所移動をする必要があるわけだが、同様な意味でトラックバーは左右どちらにおいても移動距離に限界がある。確認してみるとその距離は左右共に最長で約6cm程度しかない。したがってトラックバー操作に慣れないとポインタ飛びが生じることもあるがマウスの各種設定や操作方法が定まってくれば気になることは無くなると思う。 

特にトラックバーによるポインタ移動は、私が愛用している22インチのCinema Displayの全領域をくまなくカバーするので不自由はない。さらにそのトラックバーは左右に強めに移動した場合には筐体内部のストッパー部分と軽い音を立てるものの、回転や左右移動の際にも軸受けとなるベアリングの効果だろう、不快なノイズを立てないのもよい。 

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※背面のサイドバー位置両端にはゴミや埃の付着の際に取り外して掃除できる取り外し可能なカバー部位がある。そのカバーにはトラックバーの動作を滑らかにする金属のベアリングが埋め込まれている 

「トラックバーエモーション」は私にとって早くもなくてはならないアイテムになりつつある。無論この原稿も「トラックバーエモーション」の活躍で生まれている。 

■株式会社アクト・ツー

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