
QV-10以降、デジタルカメラの歴史をリードしてきたともいえるカシオ計算機の真骨頂がハイスピード撮影を可能とした「エクシリム」シリーズのデジタルカメラである。以前にはハイスピードエクシリムシリーズのフラグシップモデルである「EX-F1」を所有していたがそのサイズの大きさが徒となって活用するには至らなかった…。
今般そのエクシリムシリーズの「EX-FH100」を購入したが目的は愛犬との散歩時に持ち歩こうと考えてのことだ。散歩専用カメラというわけ…。
※CASIO「EX-FH100」パッケージ
「EX-FH100」は「EX-F1」とは違い、コンデジだからしてサイズも105.0×63.2×29.9mmと厚さを別にすればiPhoneなどと同様小型で軽い。しかも有効画素数は1010万画素と十分だし光学ズーム10倍(35mm判換算:約24~240mm)、静止画ではRAWは勿論HD動画は1280×720(30fps)のスペックを持っている。そして「EX-FH100」は何よりもハイスピードテクノロジーにより数々の高速撮影機能があり、「EX-F1」と比較すればともかく通常楽しむには十分なスペックが満載である。
※CASIO「EX-FH100」ボディ
愛犬との散歩時に思いかけないシーンが多々眼前に表れる。壮大・荘厳な夕焼け、素晴らしい雲の動き、野鳥たちや小動物が顔を出したりトンボが乱舞したりする。無論愛犬の姿を記録するのが目的だが、いずれにしてもその際には通常片手で撮影できなければならない…。
当然両手でしっかりとホールドできればそれに越したことはないが、左手には常にリードがありどのような時も予断を許さない(笑)。だからどうしても片手でカメラを操作することになってしまうのである。
そんなわけだから手ぶれ補正機能も必要だし多機能であってもあれこれと設定を変えて…という余裕もほとんどないのが実情。ある意味そんな過酷な状況の中で思ったシーンを追いかけるのは意外に難しいのである。
特に愛犬や友達ワンコなどの撮影は意外に難しい。とにかく動きが激しいし、人間相手のように「はい、チーズ!」というわけにはいかない(笑)。動きや表情も予測できないだけにシャッターチャンスを逃してしまうことも多くフレームにきちんと収まった一枚を撮るのもなかなか大変なのである。
ということでカシオのハイスピードエクシリム・シリーズのうち、小型で機能的にも納得のいく「EX-FH100」を購入することにした次第。
「EX-FH100」は最大1,000fpsのハイスピード撮影ができるが fpsを上げるとフレームサイズが小さくなるので普段はこんな高速撮影をするつもりはない。特に私は動画派でもないので多分に一番多用するのは高速連写機能だと思う。
最大1秒間に40枚の高速連写が可能な「EX-FH100」は撮り逃がしてしまいがちな瞬間を記録できることに期待しているわけだ。
通常、どこにいてもiPhone 4は携帯しているしそのデジカメあるいはアプリケーションはなかなか面白いし結構綺麗な写真も撮れる。しかしベルトリップにぶら下げたケースにiPhoneを入れ、すぐに取り出せるようになっているとはいえ電源を入れるのは当然としてもアプリを選び…とやっていると先日のように赤とんぼを激写するシャッターチャンスを逃してしまう…。シャッターを切ったときフレームには草木しかなかった(笑)。それに撮影場所は多義に渡り、池の縁、歩道橋の上などなど万一落としたらシャレにならない場所や足場もあるから正直そういう場所でiPhone 4は使いたくないのである。
ともかく「EX-FH100」のバスト連写機能は期待できるし、カメラはストラップで首からぶら下げ通常は秒/15枚とか30枚の高速連写モードにしておこう考えている。
さらに「EX-FH100」のハイスピードテクノロジーは単に高速撮影を可能とするだけでなく「ハイスピード夜景」や「ハイスピードライティング」といった特殊な機能も持っている。
「ハイスピード夜景」とは暗いシーンでも手ブレやノイズを低減する機能で、高速連写により撮影された複数の画像を、被写体の位置あわせをしながらカメラ内で高速合成することにより、手ブレを補正しながら、画像1枚1枚にランダムに発生したノイズをも低減。美しい夜景撮影などを実現してくれるものだ。
また「ハイスピードライティング」はいわゆるHDR、ハイダイナミックレンジ撮影機能で、カメラが自動で露出の異なる3枚の画像を撮影しそれぞれのトーンを適切に調整しながらカメラ内で高速合成することにより、逆光シーンでも明るいところから暗いところまで階調を失うことのない広いダイナミックレンジを確保した1枚に仕上げてくれる。
ただし「EX-FH100」が万能であるはずもなく弱点も持っている。その第一は電源を入れて写真を撮ることができるまでのスタートアップが4,5秒かかることだ。ただしスリープモードにしておくことでこのタイムラグは回避できると考えている。それらを踏まえて「EX-FH100」の効果的な使い方を体験していくつもりである。
とまあ、「EX-FH100」を手にしながらあれこれと思いは巡るがカメラを換えたからといって良い写真を撮れる訳ではないことはこれまでの経験上から承知している。確かに写真はカメラで決まるものではない。しかし…こうした新しいオモチャを携えると愛犬との散歩も一段と楽しくなることだけは間違いないのである(笑)。
次の機会には具体的な作例をご紹介しながら「EX-FH100」の優れた機能をご紹介したい。