
これまで魅力的なMacならびにiPhone向け等の周辺製品を提供し続けてきたmoshiが今般初めてオーディオ製品分野に進出する。その第1作が意欲的なインナーイヤーヘッドホン「vortex」である。Rock, Pop, Hip Hop, R&BそしてElectronicといった音楽に最適化したというその「vortex」を発売前に手にすることができたのでまずは第一印象を…。
音響製品にとって一番重要なのは申し上げるまでもなく音質である。「vortex」インナーイヤーヘッドホンは明瞭な低音重視ならびに柔らかな高音設計を売りとした製品でドライバユニットは焼結合金でハウジングされた高効率のネオジウムドライバーで構成されている。
しかしまだエージング前でもあり、音質に関してはもう少し時間をかけてからApple純正品のイヤフォンや個人的に最高のインナーイヤーヘッドホンのひとつとして評価している「Ultimate Ears TRIPLE.Fi 10vi Pro for iPhone」と比較したレポートをお届けしたいと準備をしている。
ここでは単にサウンドの広がりも明瞭で抜けもよいとだけ申し上げおきたい。
ということで今回はmoshiがオーディオ製品分野に進出した1作目である「vortex」インナーイヤーヘッドホンを手にした第一印象にこだわってお話を続けてみたい。
※moshi 「vortex」のパッケージ
「vortex」は高級感あふれるパッケージを開けると三角形のインナーイヤーヘッドホン・ケースに収まった本体ならびに3つのサイズのハイブリッド・インジェクション・シリコンイヤーチップが同梱されており別途低反発イヤーチップも付いている。その低反発イヤーチップは別にしてイヤーチップはドライバーユニットに取り付ける部分が右耳用を赤に、左耳用を白という具合に色分けしてあるので装着時に大変分かりやすい。
※パッケージを開けると…
まず「vortex」を手にしたときの素直な印象は焼結合金でハウジングされたドライブユニットがしっかりとした重みを感じることだ。ちなみに片方のユニットの重さを量ってみたら約8グラムほどあった。そしてその反対にインナーイヤーヘッドホンケーブルがとても軽いことに気がつく…。さらにケーブルは一般的な製品のような樹脂製の皮膜ではなく編み込みのブレイドケーブルであり、実際にヘッドフォンを両耳に装着してみると頬や首筋にベタベタと纏わり付くことがなく大変気持ちが良い。
※「vortex」の質感溢れるドライブユニットとブレイドケーブル
特に夏場の、それでなくても汗をかく季節には最適な配慮であると思われる。無論実際にその設計は汗対策ではなくノイズ軽減が目的と思われるが…。そしてメーカーによるとこの「vortex」は耳の後ろを通して装着することを薦めているわけで肌にまとわりつく感じがないのがまことに心地よい。
「vortex」にはiPhone互換マイクも備わっている。音楽を楽しんでいるとき呼び出し音が鳴ってもケーブルの右に付いているリモコンボタンを押せば通話に切り替わる。
※勿論iPhone互換のマイク付きリモコンも付いている
また左右のケーブルが交差する部位にある黒いゴム製のユニットを引き出すことでiPhoneなどに同梱されているApple純正イヤフォン同様、イヤフォンケーブルの交差までの長さを調節することも可能である。
※イヤフォンケーブルは大変軽くて扱いやすい
こうして「vortex」を手にしてみた第一印象は非常にインナーイヤーヘッドホンそのものについては勿論のことユーザーの使用感などに関して十分なリサーチ、研究がなされていることが伺える。
音作りは当然だが、我々がインナーイヤーヘッドホンに求めるものは何かを知り尽くした感がある見事な製品であり、moshiのオーディオ初参加製品としては文句のないものであるといえよう。
ただし注目すべき点は、米国価格が80ドルと発表されているそうだが、日本市場での実売価格がどの程度になるかだ。
これだけ完成度の高い製品に関して残された興味は価格だけだといえようか…。しばらくすればより詳細な情報がはっきりするはずだし、次の機会にはエージングを終えた「vortex」の音そのものの印象をレポートすることにしよう。