正式な発売開始からちょうど一週間遅れたが、私もやっとiPhone 4の実機を手にすることが出来た。勿論これまでに多くの情報を集めかつ液晶保護フィルムやケースなどを購入し本体の到着を待っていたわけだが、実機を手にするのは初めてである。今回はその “姿形” についての第一印象を記してみる。

 

これまでiPhone 3G、iPhone 3GSと使ってきたこともあり、携帯電話としてもまた情報端末機としても日々無くてはならないアイテムとなっている。私にとっては先に手にしたiPadも魅力的な製品だが、もしiPadとiPhoneのどちらか一方しか持ってはいけない…といった制限があったとしたら迷わずiPhoneを選ぶだろう。
その惚れ込みようは機能および機能美にあるといってもよい。携帯電話の利用もドコモのムーバーから使い始めたから随分と長いがiPhoneほど携帯電話というガジェットを愛しく感じたことはない。

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※3G/3GS共にブラックモデルの箱は黒かったがiPhone 4はブラックモデルでもご覧の通りのデザインに


ところで今回のiPhone 4のデザイン…その新しい形について実機を手にするまで特に気持ちが高ぶるような印象はなかった。それは後出しジャンケンみたいに思われるかも知れないがiPhone 3GSまでのデザインを一新するとすればiPhone 4はこのような形になるだろうと予想していたからでもある。そしてiPhone 4のデザインが好みかといえば、「どこか安易な感じ」といった印象も否めない…。まあ、これがシンプルでクールの妙だと言われれば確かにそうかも知れないが。
実はウェブなどでiPhone 4のビジュアルを見た範囲では…実機を手にする前には…そんな印象を持っていた。

ご承知のようにAppleのデザインの要はジョナサン・アイブ氏である。そして多くの賞賛を受けている彼に喧嘩を売るわけではないが、個人的には彼のデザインワークだから何でも諸手を挙げて賛成…というのはいかがなものかと思っている。
不信感を持っている理由のひとつは初代iMacのあの円形マウスである。iMac本体はそのトランスルーセントの採用と共に大きな話題となり事実Appleを立て直す原動力になったがマウスはいただけない。酷な言い方だが、こんなものをデザインするアイプ氏なのだから全面的に信頼せよという方がおかしい(笑)。
その前後左右が分かりづらいマウスを使いやすくとサードパーティーからカバーが出たくらいだが、その点を指摘されたアイブ氏は「持ち方がいけない」と宣った(笑)。私は当時そのニュースを聞いて「いまさらアイブ氏にマウスの持ち方を教わらなければ使えないのならiMacなどいらない」と吐き捨てた(笑)。
このエピソードは最近iPhone 4の受信電波が弱いというクレームに対し、スティーブ・ジョブズ氏が「持ち方が悪い」というコメントをしたという話しに共通性があって興味深い。
そもそもマウスや携帯電話の持ち方などはメーカーから強制される筋の話しではない。しかしAppleは平気でそんなことを宣う企業なのだ(爆)。

ともかくiPhone 3Gからの…あの背面が絶妙な曲線を持ったデザインを新しくするなら今度は必ず直線を使ったデザインになるだろうと推測していた。このことは結果論ではあるものの根拠のない当て推量ではなく、過去の実績に基づいた “推理” である。
アイブ氏のデザインの変化は意外と明瞭だ。それは形状的には曲線から直線へ、材質的にはブラスチックからアルミニウム、チタン、ステンレスといった金属の利用、そしてガラスを使ったものへと変わっている。その変化は単にデザインだけの問題ではなく製造技術の進化に関係しているのは勿論だ。
こうした変化の一端は例えとしてiMacの変遷をみれば一目瞭然だろう。ボンダイブルーのiMacから現在の最新機種への形状および使われている材質を見れば一目瞭然だと思う。
もっと明瞭なのはPowerMacかも知れない。
例えばポリタンクのようなPowerMac G4 (Cubeを除く)のボディはプラスチックで覆われていたが印象的なのはその曲線の持つ美しさだった。しかしPowerMac G5はご承知のようにアルミニウムのボディ、そして直線的なデザインへと大きく変更された…。

したがってiPhone 3Gから3GSへと続いてきたデザインが「もし変わるとすれば」フラットでよりシンプルなデザインになると同時にステンレスとかアルミそしてガラスの活用が考えられるだろうと推理したとしても不自然なことではない。まあ、そもそも携帯電話なのだからそのサイズや基本仕様ががらりと変わるわけもないわけで、正直Macintosh本体のデザインよりは予測しやすいともいえる。
事実フロントを見てもその前面につけられた自分撮り用カメラ部位および3GSが持つフレーム部分を別にすれば印象はほとんど変わらない。

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※iPhone 4(右)とiPhone 3GS(左)のフロント比較。少しiPhone 4が細身に見える程度で印象は変わらない

 
iPhone 4の背面はフロントと同様にフラットだし、形としては特別なものではなく小判型に近いいわゆるよくある形だ。そして周りを取り囲む部分はステンレスを採用しアンテナと一体になっている。そしてフロントだけでなく背面もアルミノケイ酸ガラスという特殊なガラスで覆われている…。

こんな書き方をすると「お前はiPhone 4のデザインが嫌いなのか」と言われそうだが、そんなことはない。いわゆる使い勝手というかホールド感の良さを考えれば従来からの曲線を持ったものの方が掌にフィットするはずだが、そもそもが長時間ホールドし続けるものでもないからフラットなデザインだから使いにくいといったことはないだろう。まあ形状そのものへの印象は「まあ、こんなものかな」といったところ…。
iPhone 3G/3GSと愛用してきたユーザーとしては特に驚くデザインではないと思っていたフシもある(笑)。

しかし実機を手にしてみると質感ならびに作り込み、仕上げの妙は実に素晴らしいと素直に感じる。この種の小さなデバイスは下手をすると安っぽくなりがちだがiPhone 4は文字通り持つ喜びを味わえる希有な製品ではないか。
例えば向かって左側面にあるボリュームボタンやサウンドオン・オフスイッチ、そして上部にある電源スイッチなどは大変小さな部品だが iPhone 3G系と違って平面上に置かれているだけでなく側面の材質であるステンレスと同じ質感を使っているからだろう…実に収まりがよく自然で美しい。

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※早速クリアケースと液晶保護フィルムでガードしたiPhone 4

 
今回はあくまで第一印象としてのデザインについて述べたがより重要なのはiPhone 4のスペックや使い勝手を含む機能である。これまたすでに多くのレポート、様々な意見で溢れているがどうやら不可思議な点もいくつかあるようだし今後自分なりの検証を通じて気がついたことをご紹介したいと思っている。