まだ正式な配信には至っていないが Ustream による動画のリアルタイム配信をやってみようとあれこれと試している。その課程で意を決して「Ustream Producer Pro」を購入した。まあ、形から入る私としてはどうせやるなら楽しい方がよいと考えたわけが「Ustream Producer Pro」は無料版「Ustream Producer」とはかなり違うので最初は戸惑うことになる…。

 

単に映像の配信なら無料版の「Ustream Producer」で十分だと思っていたが、では何故プロ版があるのか(笑)。無論それだけの理由があり、機能が豊富でできることが多いということなのだが、果たしてそれは自分にとって必要なものなのかをまずは見極めたいと思った。
幸い「Ustream Producer Pro」 は試用が可能なので機能のすべてを試すことが出来る。取り急ぎ「Ustream Producer」を一通り確認した後に「Upgrade」メニューから「Try Ustream Producer Pro Features」 を選ぶとProモードのアプリが起動する。ただし試用中は画面にウォーターマークが入り時々女性の声でデモ版であることをアナウンスするがこれが実に五月蠅い(笑)。

さて無料版「Ustream Producer」は良い意味でもひとつのウィンドウ画面で操作を完結できるUIになっているが Pro版はさすがにそうはいかず「インスペクタ」などいくつかの別画面と共に操作を行うことなる。したがってディスプレイにわかりやすく各ウィンドウを並べておく必要もあるだろう。
そうした関係上もあって最初はその設定を含めた操作が分かりづらく煩雑に感じられたが、なに…一度分かってしまえば難しいことはない。
ところで「Ustream Producer Pro」最大のポイントは何といっても複数台のカメラを任意に切り替えながら映像配信できることだ。
私はウェブカメラを2台マックに接続した形で「Ustream Producer Pro」を起動したがまずはそのメイン画面のコンテンツエリアを見ると私の場合は「iSight」と「Logotech Camera」という2つのカメラ枠が表示される。なおここに表示登録されるそれぞれを「ショット」と呼ぶ。
ただしこの「ショット」の表示は無料版同様動画ではなく静止画である。そして「ショット」には対応する静止画ファイルや動画ファイルが登録でき、適宜切り替えて配信できるのでMacTecchnology Lab.のパネルと.mp4フォーマットのムービーファイルなどを使ってテストを続けた。

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※「Ustream Producer Pro」一番の特徴は複数台のカメラを使えることだ


2つのカメラを切り替えるのはコンテンツエリアの「ショット」をクリックするだけだから簡単だが、2つのカメラからの映像を同時に表示するといったことは当該サムネイルをダブルクリックすると表示する「インスペクタ」の「シーン」にチェックを入れてクリックし、画面の分割指定をする必要がある。
例えば「Two views」という2台のカメラ映像をそれぞれ左右均等に表示する設定を選ぶとすると右エリアの「表示ビデオ,イメージ」の「A」と「B」のタブでそれぞれのコンテンツを指定することになる。

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※インスペクタのシーン機能を2台のカメラ同時表示に設定(上)とそのプレビュー画面(下)


この「インスペクタ」にある機能を上手に組み合わせて使うと何らかの映像を送りつつ特定のミュージックデータを流す…といったこともできるわけだ。

その他、基本的操作は既に無料版の「Ustream Producer」で知っているはずだからと勇んで「Ustream Producer Pro」に向かったが最初はかなり手間取った…。
勿論単純に「ショット」を選びコンテンツを切り替えたる…といったことは同じだがかなり勝手が違うのだ。
まず最初に戸惑ったのはオーディオの問題だった。
前記したように2つのウエブカメラにはそれぞりマイクロフォンが内蔵されているが、例えば一台はキャスター役の私自身に向け、2台目は別の対象に向けたとすればカメラを切り替えたときにカメラ(マイク)との距離や方向が違うため音声が明瞭に拾えないことになる。さらに何らかの資料といったものをあらかじめコンテンツエリアに置いて見せながらその解説をしようにも「ショット」を変えるということはそのままではカメラ入力を切ることになるわけで音声が入らない…。
ということで私はこのためにもと買っておいたBlue Microphonsの「Yeti」をスピーチのために一本化することを考えた。したがって理屈は複数のカメラで映像を放映しているときも資料に切り替えたときも一貫して「Yeti」にしゃべりかければ済むわけだが、最初はその設定が分からなかった。

方法はこうだ…。例えばLogitechマイクの「ショット」をダブルクリックすると当該カメラのインスペクタ画面が表示する。その上部にはカメラからの映像が映っているはずだが、その下部左に「オーディオ」の項目があり、もしチェックをされていない場合にはチェックを入れてその部位をクリックする。するとその右「メディア」タブ下に表示オーディオ一覧が出るので「Yeti Stereo」をクリックして指定…。

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※1台目のカメラのオーディオ入力をインスペクタで「Yeti Stereo」に指定


この要領で2台目のカメラであるiSightや資料「ショット」類のインスペクタのオーディオ入力をすべて「Yeti Stereo」にすればよいわけだ。
これで1カメでも2カメでも、さらに資料映像を見せている時にでも「Yeti」マイクロフォンからスピーチを送ることが出来る。
ただしメイン画面下にある「オートライフ」がOFFになっているとき、プレビューはともかく実際の配信に反映させるには「ゴー」ボタンをクリックする必要がある。なおその画面切り替え時にはトランジションも使える。

そのトランジションの設定はプレビュー画面下にある3つのトランジション指定ボタンで行う。
それぞれのボタンをマウスプレスすると「カット」「スムース」「ポストリング」などなどというあらかじめプリセットされた20種類のトランジションを設定できるわけだ。横に3つ並んでいるボタンの中身は同じ物だが、3つあるおかげで常に3種類のトランジションを「ゴー」ボタンで反映させることができるというわけだ。さらにトランジションはユーザーが詳細に編集できる機能も持っている。

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※3つあるトランジションはそれぞれ20種の効果が即使える


それから意外と難しいのはウェブカメラの固定だ。
もともとこの種の製品はディスプレイの上などに置くように考えられており、例えばカメラ用三脚のネジに固定するなどといった機能はないものが多い。
私の所持しているLogitechカメラもiSightもその種の製品だからしてシビアなカメラワークを考える場合はこれを固定するための工夫となる。
そのため、三脚はもとよりだが先般購入したフレキシブル三脚「gorillapod」や「三脚固定ホルダー」などが役に立った。
さらに捨てずにとっておいたiSight用のアクリルスタンドの1つも役に立った。

というわけでまだまだ「Ustream Producer Pro」のすべてに精通できたわけではないが、次回は「Ustream Producer Pro」のタイトル入力などについてお話ししてみたい。
えっ…「理屈はともかく早く配信してみろ」だって…。近々とにかくリアルタイム配信を実行してみたいと思っているが、まあまあご期待いただいているうちが花というものである(笑)。