我々は一般的にいうと映像に関しては高画質のものを望み、だからこそ光学系に優れ解像度の高いデジタルカメラやビデオカメラを求める、しかし意外なことに映像と共に作品作りに重要な音…すなわちマイクロフォンの選択には概して適当な場合が多いのではないだろうか。

 

無論その代表は私自身でもある(笑)。
確かに数種の外部マイクは持っているしLogitechの ハイエンドウェブカメラ「QuickCam Vision Pro for Mac」から簡単に音声入力ができる環境でもある。
まあビデオあるいは音声チャットなどにはこれで十分だと思うがあらためてナレーションを録るとかアフレコあるいはポッドキャストをやろうなどと考えれば些か心細い設備であることは申し上げるまでもない。
またアウトドアならiPhone 3GSとこれまたLogitechの iPod/iPhone専用 HiFi ICレコーダーアダプタ「LIC-IREC03P」を便利に使っているし街頭インタビューなどには適していると思うが座を呈した録音という場合には関連ソフトウェアを含めて使いやすいとは言い難い。
というより今回はデスクトップ周りで作業ができる高性能な製品を手に入れてみたかったのである。

ともかく、思えば一昔前の方が音に拘ったような気がする。
ある時代は小型とはいえ大変重いオープンリールのテープレコーダー、ある時代にはSONYの通称 “デンスケ” とワンポイント・ステレオマイクロフォンを持ち歩いたことを思い出す。
それがコンピュータという便利なデジタル機器を手にするようになるとどうしても映像系に注意が向いてしまい音は二の次…おまけになってしまった感がある。

そうしたことを多少でも軌道修正しようと今般相応な製品を手に入れたいと考えていたところVintage Computer社でBlue Microphones社のUSB マイクロホン…それもマイクロフォン製品としては史上初のTHX認定製品「Yeti (イエティ)」を取り扱っていたのを知り早速オーダーした次第。

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※Blue Microphones社の高性能USBマイクロホン「Yeti (イエティ)」パッケージ


さてプロフェッショナルならともかく、マイクロフォンの扱いは本来なかなかに難しいものだ。専用のスタジオなら録音するコンセプトに合ったマイクロフォンを使い、そのセッティングも理窟にあったものに出来るのだろうがMacintoshが鎮座している机上で何もかもやらなければならないとすれば難しいことはゴメンである。
しかし「Yeti」はUSB接続のマイクロフォンとしてはこれひとつでポッドキャスト、ボーカル、イベントの記録、インタビュー、ライブ、ブロードキャスト、楽器やバンド録音などなど幅広い用途に使えるマルチパターンのマイクロフォンであり、前記したようにTHX認定製品であることが証明するように大変優れた録音ならびに再生を約束してくれる製品である。

ちなみに “THX” とはアメリカの映像制作会社、ルーカスフィルムの1部門としてスタートした組織で本来は映画館やスタジオのクオリティチェックを行い、THX社の品質をクリアした設備にはTHXマークをクレジットすることが許可され、かつTHXトレーラーの上映が認可されるというものなのだ。
ただし近年はその延長線上ということなのかAV機器、すなわちスピーカやアンプといった単体製品にも “THX” マークが認定されるようになり、「Yeti」はマイクロフォンとしては初めてこの”THX” 認定を受けた製品として知られているという。
それだけマイクロフォンとしての音質は「問題なく優れていますよ」ということになる。

というわけで届いたパッケージを開けてみた第一印象は「デカイ!」ということだった(笑)。

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※「Yeti 」をスタンド込みで正面から見るとまさしく “イエティ” みたい(笑)


無論あらかじめ寸法といったデータを確認していたから分かってはいたが眼前にするとやはり大きくて存在感がある…。ちなみにサイズはスタンドを含み120mmx125mmx295mm だから高さは約30センチほどもあるわけ…。
しかし私の使っているコンピュータ用デスクに置くとそれに向かって喋るには丁度良い高さになる。

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※Mac ProとBOSE M3の前に置いてみると質感も含めてよく合う感じ…。それにしても存在感大!


それだけに目の前に置くとまさしく業務用マイクロフォンに向かっている感じで気持ちが高揚してくるし、その特徴であるステレオならびに単一指向性(cardioid)、無指向性(omnidirectional)、双方向性(bidirectional)といった4つの指向性パターンをダイアルで選択可能なため様々な録音シーンに適合できる。
なおパッケージにはマイクロフォン本体とUSBケーブルそしてガイド(英文)が含まれていた。

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※マイクの裏面にはゲインコントロールと4つの指向性パターンを選ぶダイアルがある(上)。マイク本体底面にはヘッドフォンジャックとUSBポートが


具体的な使い勝手は別途次回とさせていただくが、「Yeti (イエティ)」とはヒマラヤ山脈に住んでいるといわれてきた未確認動物のことである。それは未知の類人猿ではないかと捕獲を期待し大規模な調査もされたが、現時点の定説ではヒグマを誤認したものではないか…という夢のない結論になっているらしい(笑)。
ともかくもマイクロフォンの名に「Yeti」とは些か変わっていると思っていたが、パッケージには全面的にそうした意図丸出しの可愛らしいデザインがほどこされている。それに製品をスタンドのまま正面から見ると頭(マイクロフォン部位)が大きく、両足を踏ん張っている猿人らしき姿にも思えてくる(笑)。
そんなことを意識した命名なのだろうか。

続く…。

Blue Microphones