12月23日午後7時現在、App Store有料アプリのトップに鎮座しているのが「Classical Music Master Collection」という製品でこれがApp Store市場最大の値引きアイテムだという触れ込みもありともかくダウンロードしてみた。いやはやこれは素晴らしい!

 

最初はなんか怪しいと疑ってもみた(笑)。なにしろ100時間…800曲ものクラシック音楽が収録されているというのに12月18日限定で115円だとか…!
メーカーサイトを確認してみると定価US$ 999.99が US$ 0.99 になっている…。
まずは嬉しいというより値引きが極端で怪しいと疑ってしまう。それにダウンードしようとした瞬間に115円が115,000円にでもなったらこれは一大事である(笑)。しかしApple側で承認したプロダクトということは間違いないし…と数日後に再度確認するとまだ115円のままなので、クラシック音楽愛好家の1人としては魅力に勝てず何度も金額を確認しつつもついにダウンロード購入した次第。

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※「Classical Music Master Collection」起動画面


その昔、名盤ともいうべきレコードは高価だったから本当にピンポイントというべき僅かな枚数しか買えなかった。
いまでも思い出すが、池袋のパルコ内レコード店の前で、アンドレス・セゴビアの2枚組レコードを買おうか…諦めるかと数十分店の前を行きつ戻りつし、結局当時4,000円ほどしたそのレコードを買ったがために次の給料日まで昼は菓子パンを囓って過ごさねばならなくなった。
したがって名盤といわれるクラシックのレコードも多少は集めたしCDの時代になってからも買い換えたりしたものの優先順位はギターやピアノの演奏に移っていったためにオーケストラやバイオリン演奏などのレコードは限りなく貧弱な収集になったものだ。

確かにこの「Classical Music Master Collection」の音源は著作権が切れたものを集めたものなのだろう。したがって状況をよく知る人にとっては別のルートでも楽曲を収集できるものもあるだろうが800曲も一堂に集め、それをある程度均一な音で楽しめるようにした功績は大きいと言うべきであろう。
そしてコルトー、フルトヴェングラー、カザルス、クーベリック、クレンペラー、ラフマニノフ、ホロヴィッツなどなど往年の名演奏家たちによる音は勿論モノラルであり一部にはレコード針のノイズなども入っている。したがって昨今のCDしかご存じない若い方たちにはいかにも頼りないと思われるかもしれないが、これが当時の録音であり音なのだから欠点ではあり得ない。

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※「Classical Music Master Collection」は800曲が設定したソート順に並ぶだけで現時点ではリスト内検索はできない


ただし「Classical Music Master Collection」はiTunes Storeの「ミュージック」としてではなくあくまでApp Storeで販売されるアプリケーションという体裁になっていることは注意を要する。

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※作曲者の検索はwikipediaに依存


したがってiPodを聞くようにバックグラウンドでの再生ができないし現在のところは膨大なデータを前にしても検索機能もないという不便さは甘んじて受けなければならない。しかし何しろこれだけ貴重なコレクションがたったの115円なのだから、このデフレの世の中だとしても安すぎる…(笑)。
またダウンロードするデータ容量は約1.7GBにもなるため、回線状況によってはそれなりに時間がかかるしiPhone/iPod touch側の空きスペースも気になるところだが、ともかくクラシック音楽好きとしては手に入れておくべきアイテムである。
これだけのレーベルをレコードやCDで集められたとしてもその金額はやはりかなりのものになるだろう。

この800曲はアップデートでさらに増える可能性も示唆されているし、検索機能も付加されるものと思われる。
是非お勧めではあるが、ダウンロード時にはその表示価格に十分注意すべきだ。値引きが終わり、例えば115,000円になっていることを知らないでダウンロードされても当方は責任を持てないので念のため…(爆)。

Classical Music Master Collection
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