1997年8月21日付けのバックアップ CD-Rが出てきた。記録によれば当時PowerMac 8500 / 120 MHzのマシンを使っていたときのシステムだが、その全体を眺めてみるとタイムマシンで時代を遡った感じもして面白い。 

このPower PC604/120MHzを搭載したマシンはPowerMac 8100シリーズに代わるミニタワー型ハイエンドモデルとして1995年10月にリリースされた。8100からの大きな変更点は168ピンのDIMMへとメモリタイプが変わったこと、そして初めて本機からPCIバスが採用されたことなどである。 

さて見つかったCD-Rはそのハードディスクの内容をシステムフォルダを含んで丸ごとバックアップしたものらしい…。システムを確認するとバージョンは漢字Talk 7.5.2である。 
このマシンは自宅用ではなく会社で使っていたものなので当時の自社製品ソフトウェアが多々インストールされているのが目立つが、それらを別にすると以下のようなアプリケーションたちがある…。 

○日本語ワープロ 
 ・MacWORD2.0 
 ・WordPerfect 3.1J 
 ・マックライトII 
○ブラウザ 
 ・Netscape Navigator 
○メーラー 
 ・Eudora 1.3.8.5(J13) 
 ・Eudora Pro 2.1-J 
○グラフィックツール 
 ・Adobe Photoshop 3.0J 
 ・Aldus SuperPaint 3.0J 
○QuickTime関連 
 ・Adobe Premiere 3.0 
 ・Specular LogoMotion 2.0 
○DTP 
 ・Aldus PageMaker 5.0J 
○辞書関連 
 ・American Heritage 
 ・Sentius EB Player 
○その他 
 ・HyperCard 
 ・SoundEdit Pro 
 ・すぐれ筆 

ワープロが複数インストールしてあるのは時代的な背景でもあるが、以前のファイルを読む必要が多々あったからだと推察する…。 
ただし「初期設定」などの中身などと合わせて考えると、どうやらバックアップは前記したように何も考えずに100%丸ごと…ではなく、万一の場合でもアプリケーションレベルで再インストールすれば復旧できるソフトウェアたちは除いてあるようだ。それらには「EGBRIDGE」「MM Director 3.0」「LogoVista E to J 3.0」「Excel」「3D World」「Cubase」などがあったようだ…。これらはアプリ自体のバックアップはなくても初期設定ファイルなどの存在でインストールされていたことが推察できる。 
またちょっと興味があった Utilityフォルダの中身だが、これまた羅列してみよう。 

 ・Disk Copy 4.2 
 ・ResEdit 
 ・ワードハンター検索ソフト1.02 
 ・PixelCat1.6.7 
 ・TeachText 
 ・SimpleText 
 ・Disinfectant 
 ・Compact Pro 
 ・MacLHa 2.00 
 ・Silverlining 5.4 
 ・DeskStudio Player 

当然のことだがディスクユーティリティの類をはじめ、圧縮・伸張ツール、ウィルス対策ツールがある。そしてことある事に明言しているが「マックにウィルスはなかった」といった誤解(笑)が一部であるようだが当時の我々はDisinfectantなどを使い最低限ウィルスからの防御と確認は日々怠っていなかった。 
すでに9年前の利用環境をリアルに思い出すことはできないが、この一枚のCD-Rから察するに当時の私は日々以下のような感じでMacintoshを日々使っていたと思われる。 

日本語変換ソフトはずっとATOKだけを使ってきたと思っていたがこの時期はどうやら「ATOK8」と共に「EGBRIDGE」も使い、そのキーアサインをATOK8キー設定にしていたようだ。またワープロは主として「WordPerfect 3.1J」を使い、マニュアルなどの制作には「PageMaker」を。 
そうした業務の課程で「ワードハンター」をはじめとする CD-ROM辞書や「American Heritage」といった辞書類を現在と同じく多用していたようだ。さらに翻訳ツールの「LogoVista E to J」や表計算ソフトの「Excel」の使用頻度はかなり高かかったと思われる。また今でいうところのデジタルビデオに関わるシステムは高額なカード類とともに最新の製品を使っていた。 
なおインターネットはすでにISDN回線で活用していたはずだが、業務的には別途「FirstClass 」で情報交換をしていたことが伺える。 

プリンタは主にアップル純正のLaserWriterを使用。しかし伝票などの一部は当時としても “いまだに” といわれても不思議でないApple純正ドットインパクトプリンタのImageWriter IIを使っていた。 
デジタルカメラも実用機としてはリコーの「DU-1」からカシオの「QV-100」にそしてフジックスデジタルカメラDS-300と変わり、翌年1998年になるとFinePix700とコニカのQ-M100に変わったようだ。まさしくこの数年はデジタルカメラを毎年、いや半年ごとに変えていたという時代であった(笑)。 

そして一枚のCD-Rによるバックアップを眺めていたらもうひとつ重要なことを思い出した。それはこのCD-R一枚を焼くにも現在のようなお気楽な書き込みはできなかったことを思い出す。 
PowerMac 8500/120に内蔵されていた光学ドライブは読み込み専門であり、現在でいうSuperDriveは存在しなかった。したがって我々はサードパーティ社製の書き込みができる外付けシステムをいろいろと物色したがその書き込みスピードが遅いのはともかく、書き込みエラーが多くて困惑したものだ。その上に当時のOSはマルチタスクではないから、書き込みを実行中にデスクトップをクリックするものなら書き込みエラーとなるケースが多かったのである。 

現在のMac OS Xに対してもまだまだ改良してもらいたい点があるが、安定度の大幅な向上に関しては本当にありがたいと思う。とかく私などは「昔は良かった」的な考えに浸る一瞬もあるが(笑)、システムの安定度と使いやすさはMac OS Xになってから抜群に向上したことは確かである。 
間違ってもいま…仕事で、漢字Talk 7.5.2に戻りたいなどとは思わない。