基本的にMacintosh 128K, 512KそしてPlusのボディ外観はコネクタ部分など一部を除いて同じだが、今回はMacintosh Plusを例にして、その内部をご紹介したい。初回はまず、いかにしたらMacintosh Plusのボディを安全に開けることができるかについてである。 

すでにMacintosh 128KやPlusのユーザーであれば、すでにその筐体の開け方や内部について知っておられるはずだ。しかし昨今は当然のことながらMacintosh Plusの本体も写真でしかご覧になったことがないという方も多い。したがって簡単にそうしたガイドツアーを試みてみた。 

もともとMacintosh 128Kはスチーブ・ジョブズのこだわりで拡張性を廃した設計だった。この点がそれまでのApple IIとは大きくコンセプトが違う。 
ジョブズはたぶんに「完成度の高いMacintosh内部に素人(ユーザー)が自由にアクセスするのは好ましくない」「する必要がない」といった判断だったのだろうが、この一点に限りジョブズの選択は間違っていた。 
それまでのApple IIは8つのペリフェラル・スロットを持ち、その仕様は完全に公開されていたため、サードパーティ各社は競ってApple II用の様々なインターフェース・カードを開発し、それがユーザー層を厚くするといった相乗効果をもたらしたといわれている。 

さてMacintoshの筐体は前後2つの樹脂製のケースで構成されている。普通のメーカーなら金型製作ならびに組立の容易さから、3つか4つに分割するのが普通だろうが、ここでもジョブズの強烈な美的志向が働いたのだろう、驚異的とも思えるたった2つの部分から構成されているのである。 
そして本体は5箇所にある特殊な星形をしたスクリューネジで前後のケースが留められている。後はケースの前後がいわゆる全体に隙間無く重なりあっているため、この前後の隙間を上手に広げることができれば、ケースは比較的簡単に取り外せるようになる。ただし、そのやり方を誤るとプラスチック製のボディに傷を付けてしまいかねない。 
当時の私らは試行錯誤の上、この隙間を広げるには「割り箸」を薄く削ったものが最適だという結論に達した。これなら多少の力を入れても、本体に傷がつく前に割り箸が壊れるからだ。 

さて、ジョブズの思惑は結論をいえば「外れた」。 
こうしたクローズドな設計のマシンにも関わらず、より快適な利用環境を求めて多くの製品が登場し、ハードディスク、冷却ファン、メモリ増設などのためにMacintoshの筐体は開けられるようになってしまった(笑)。 
また一般的とはいわないまでも、筐体を開ける必要性が増えるにつれ、その特殊なネジを外すドライバーが売りに出される。そして私が現在でも愛用している専用オープナーまで登場した。 
今回はこのオープナーを使ってまずはケースを開けてみるが、これは片方に星形ネジを外すドライバーが、そして反対に筐体の隙間に差し込んでケースを広げる役目をする機具がついている。 

opner 
※片方にセラミック製の板状突起と反対側に星形ドライバーを持つ専用オープナー 

【ご注意】 
本体を開けることはリスクを伴うので、あくまで自己の責任において行うこと。そして通電していた場合にはコンセントを抜くことは勿論だが、直ぐに内部をさわるとまだ蓄電されている部分で感電の恐れがあり大変危険だ。電源OFF、そしてコンセントから抜いた後、数十分はかならず放置してから内部にアクセスすることが重要。 
また基盤その他は静電気に大変弱いため、基盤の回路や部品に直接触ることは止めたほうが良い。 

1)まず プログラマー用スイッチを必ず外す。 

MacOpen_0 
※モニターを正面に見て左サイド奥下にあるのがプログラマースイッチ 

2) モニター面を柔らかい座布団などを敷いた上に置く。そしてケース裏面にある5箇所のネジを丁寧に外す。外したネジは無くさないようにまとめておくこと。 

MacOpen_1
※専用ドライバーでねじ山を潰さないように注意をしながらネジを外す 

3)本体の前面と背面とが重なっているスリットを少しづつ、そして場所を一カ所ではなく数カ所、オープナーの出っ張りを押し込んでねじる。これで重なっている部分が少しづつ緩んでくるはずだ。 

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※オープナーの突起をMacintosh本体のつなぎ目にあるスリットに当て、少しづつ開けていく 

4)完全に緩んだら、再びモニター部分を床に置き、丁寧に背面ケースを丁寧に持ち上げると外れるはずだ。この時、無理な力を入れないように。 

MacOpen_5 
※ケースが2つに別れたら丁寧に取り外す 

ここでも不用意に内部に手を触れてはならない。 

つづく