
「Macintosh Plusの内部探検」第2回は背面のケースを無事に開けることが出来たところから再開する。まずは前後に分かれたケースおよびそのパーツを確認しておこう。
ひとつは背面部分のケースで、取り外した後はまったくのケースとネジだけである。そしてもう一方はモニタやその電源回路、そしてフロッピーディスク・ドライブなどが密集している本体内部部分と下方にはマザーボードが収まっているのがわかるだろう。
※Macintosh Plus背面部のケース(左)とモニターや回路基板などが詰まっているフロント部分(右)
まずは背面ケースだが、ご承知のように初期マシンの背面ケース内部には多くのサインがなされている。嬉しいことにAppleはMacintoshの開発メンバーを単なるスタッフとしてではなく、アーチストと位置づけ、それぞれの名を記すと共に、作り上げた人間たちをもアピールした。勿論このようなことは他のメーカーでは決してなかったことだ。
私のマシンはすでに何回か取り上げたとおり、御影石調にペイントしたため、そのサイン部分はいささか見難くなってしまったが、光を当ててよく見れば、まだまだいくつかのサインが見て取れる。それらにはスチーブ・ジョブズの名は勿論だが、ビル・アトキンソン、アンディ・ハーツフェルド、スティーブ・ウォズニアック、ジェフ・ラスキン、ブライアン・ロバートソン。クリストファー/エスピノザなどの名が刻まれている。
※Macintosh Plus背面部のケース内部に型どりされているサインたち
私が感激するのは、ここにあるサインは決して開発技術者たちの名だけではなく、生産マネージャ、購買と納入業者管理担当、人材関連の渉外担当者の名前までがあることだ。
さて、もう一方のケースの取扱はより慎重にする必要がある。そこには壊れやすいく接触不良を起こす可能性があるアナログおよびデジタル回路がぎっしりと詰まっており、見るからに危なそうなモニタ、いわゆるブラウン管がある。
そしてMacintosh自身の右側側面はビデオ回路基盤が立て位置に装着してあり、モニタの微調整用のノブも付いている。これらの部分には白いボール紙などが前面に置いてあり、不用意な外部との接触を守っている。
※Macintosh Plusのモニターに向かって左側から撮った写真。このボール紙でカバーされた部分にはブラウン管をサポートするアナログ基板がある
あとは目立つ部分といえば、3.5インチのフロッピードライブだろうか。
それからケース内を開けると、意外にも埃などが積もって汚れていることが目立つが、よっぽどのことがない限り、本格的な掃除をしようなどとは思わないことだ(笑)。
ケーブルやコードは柔軟性がなく、接点のハンダ付けも簡単にはげ落ちる場合があるからだ。ましてや不用意に掃除機などを差し込むのは厳禁である。
…そのようなことに注意をしつつ、次回はマザーボードを取り外してみる。
つづく