現在のMac、例えばPower Mac G4あるいはPower Mac G5などでは、本体横一面が外側に倒れたり、蓋が完全に外せるなど内部にアクセスしやすい設計になっている。少々慣れたユーザーならメモリ交換はもとよりハードディスクの交換なども容易にできる。しかし初期Macのケースを開けるには些か勇気がいることだった。 

さて、Macintosh Plusだが前回はケースを開けた状態まで話を進めた。ここから多少慣れた一般のユーザーでも出来ることは、フロッピーディスク・ドライブの取り外しとマザーボードの取り外しくらいとなる。パワーサプライやビデオの回路などはそうした専門知識がない限り、絶対に触ろうなどという好奇心を起こさないことだ。 

今回のミッションはマザーボードを取り外すことになる。そこまで自分でできないとメモリの交換や増設ができないから、これは重要なポイント…ミッションである。 
まずはモニター面を傷が付かない柔らかなものを敷いた床面に置く。 

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※まではMacintosh Plusのモニター面をクッションなど柔らかなものの上に置く 

そして最初にやらなければならないことは、マザーボードに接続されている2つのコネクタを外すことだ。コネクタのひとつはいわゆる電源およびビデオ回路基盤からのものであり、もう一方はフロッピードライブからのものだ。 

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※マザーボードに接続されている2つのコネクタを外す 

そして背面ケースを取り外したときに、マザーボード上のインターフェースコネクタ部分にシールドのためのシートが被さっていたら、それも取り外しておく。 

Macintosh本体の置き位置が先に説明した通りになっているなら、マザーボードは最初に少し注意が必要だとしても、本体の金属フレームのガイドにしたがって上に引っ張れるはずである。注意深く、そしてマザーボード上の回路に手を触れないようにして引き上げれば外れるはずだ。 

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※マザーボードをフレームガイドにしたがって上に引き出しているところ 

ちなみにボード上の回路部品は静電気に弱いので、外したマザーボードは例えば大めに取り出しておいたアルミホイルなどの上に置くことをお勧めする。そしてボードに触る際には自身の体に蓄電されている静電気を放電するため、あらかじめMacintoshの金属フレームなどに触れておく程度の注意は最低限必要だ。 
ではせっかくだから、このマザーボードをよく確認してみたい。私はこれを見るたびに何故か美しいものに触れたような気がして心が和む…。 

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※Macintosh Plusのマザーボード 

中央少し向こうにあるのが32bit MC68000マイクロプロセッサである。その奥に斜めに並んでいるのがRAMで、ご存じのようにMacintosh Plusの場合は1MBが標準実装されているものの、最大4MBまで拡張が可能だった。ちなみに大別して手前の2つのSIMMソケットがバンクA、そして奥の2つがバンクBと区別されている。そして左側に並んでいる大きめのチップが64KBのROMだ。 
手前の各種I/Oポートにはコネクタなどが並んでいるが、左からスピーカージャック、マウスコネクタ、外部フロッピードライブ・コネクタ、SCSIコネクタ、プリンタポートそしてモデムポートが装備されている。 

さあ、今回のMacintosh Plus内部ツアーはいかがだったであろうか。これまでの手順は注意深く行えば、誰でもが可能な範囲の冒険だが、慣れれば事務的に作業ができるだろう。もしあなたが近々、Old Macを手に入れるチャンスがあったなら、一度は内部探検を試みることをお勧めする。 
ただケースを開けて、そのまま閉めるだけでも良い。それだけでもMacintoshに対する理解度は大いに向上するに違いない。