
毎日電源を入れているLisaだがこれまでにもレポートしたとおり入手時から大変よい状態の製品だったので満足している。無論新品ではないわけで細かな粗を探せば気になる点がいくつかある。そうしたひとつとしてグレアフィルターに小さな傷がついている部分があることだ。幸い先日状態の良いグレアフィルター中古品が手に入ったので取り替えてみた。
Lisa 2/10のモニターは当然のことだがブラウン管である。そしてその表示にメリハリを付け眩しさを軽減して見やすくするためにモニターの前面すなわちフロントパネルの内側に「グレアフィルター(glare filter)」という細密な網状のスクリーンが置かれている。
しかしこの種のものも長い間にはキズが付いたり汚れたりと使い物にならなくなるケースもあるわけだが、いっそのことこのグレアフィルターがない方が良いとするユーザーもいるようだ。
私はといえば、良し悪しはともかくひとつには販売された正規な状態を保ちたいという願望がまずあるわけで、だとすればグレアフィルターもあるがままに使い続けていきたいと考えている。また前記したようにこのグレアフィルターはモニターの前面に密着する形で位置しており、為に例えば画面上を指さしたりしてもブラウン管そのものに指が触れずに済むし、僅かだとしても何らかのブラウン管保護の役割を果たしているのではないかとも思っている。
さてそのグレアフィルターだがLisa 2/10の入手時に承知していたものの、その1カ所に小さな傷がついていた。
その役割からして使用上問題を生じるものではないし納得していたからあまり気にしていなかったがモニターを凝視すればやはりそれは無視できない明らかな傷でもあった。
※筆者所有のLisa 2/10に装着のグレアフィルターはご覧のように1カ所目立つ傷がついている(カーソルの位置)
ただしこればかりは25年も前の製品であり、ましてやその部品など取り替えたくても入手は簡単ではない…。
まあそのうち入手の機会もあるだろうと思っていたが先日eBayに中古品が安価で出品されていたのが目についた。
現物の状態は実際に実物を手にしないことには分からずリスキーなわけだがともかく早速入札を試みた。ともかくシッピングチャージは約8ドルほどかかったものの予想していた以下の価格で落札できたのである。
届いたパッケージは年代を感じる汚れがあったものの、どうやら本来Lisa付属のアクセサリーボックスに入っていた薄い紙ケースそのままであり新品ではないがなかなか綺麗な状態だった…。
というわけで早速グレアフィルターを取り替えることにした。
※届いたグレアフィルターは新品ではないがまずまず綺麗な代物だった
Lisa本体は現在の視点から見ても見事という感じで各部品の装着やその位置・場所がユニット化され大変扱いやすいコンピュータである。
したがって時代はまったく違うものの、ある意味…例えばMacProのケースカバーを開けるとハードディスクユニットや光学ドライブはもとよりメモリやマザーボードなどにも容易にアクセスできるが、同様の意味でLisa本体もフロントパネル、リアパネルそしてトップパネルなとは簡単に外すことができ、その内部に容易にアクセスが可能なのだ。
ということで、前記したようにグレアフィルターはフロントパネルの内側に装着されているわけで、フロントパネルを外すだけで取り替えることが可能…。
※Lisaのフロントパネルは簡単に取り外しができる
そのフロントパネルだが、下部に左右2カ所指で押し上げる部分があり、押し上げたまま前面に引けば簡単に外すことができる。そして取り外したフロントパネルを裏返しにして傷の付かない平たい場所に置く。
※取り外したフロントパネルの表と裏
一見すれば分かることだがグレアフィルターは裏面のブラウン管位置にそのカーブに沿った形に上下2カ所の金属製の爪で留められているだけである。したがって丁寧にグレアフィルターを少し湾曲させればすぐに取り外すことが可能だ。
※グレアフィルターはフロントパネル裏に2カ所の爪で取り付けられている
そして新しいグレアフィルターの裏表に注意して元の箇所に取り付ければ作業は完了である。
後はLisaのフロントカバーそのものを本体に戻すが、フロントカバーの取付が不完全だと電源が入らないので確実に取り付けることが大切だ。
グレアフィルターが変わったからといって見やすくなった分けではないが、オールドマシンは文字通り手をかけないと機嫌を損ねることが多く、これも日々この種のマシンを扱う上でメンテの一環…ご機嫌取りのつもりである(笑)。