ワンコの躾はなかなか難しい…。しかし、ラテにしてもまだ拾い食いが完全に直っていないし、散歩の途中で誘惑があれば急に引きが強くなるといった具合で理想にはほど遠いものの、時間の経つにつれて矯正できているように思える。 

毎々申し上げていることだが、私も人に講釈をたれるほど長い間ワンコを飼ってきたわけではない。しかしこれからワンコを飼おう…あるいは飼ったばかりというオーナーにはアドバイスくらいはできると思っている。 
私自身がそうであったように10数冊もの育児書を読むのはそれなりに有益だとしても、よりストレートで生きたアドバイスができると思っている。まあ、それだけ苦労も心配もしたわけだから…(笑)。 

Latte33_01 
※散歩の途中で道ばたの草木にちょっかいを出すラテ 

別にワンコ育児書の著者、すなわちプロと言われる方々に喧嘩をうるつもりはないが、それらは書籍という形であるからしてどうしても最大公約数の一般論を振りかざす内容になりがちである。そして中には元ネタは一緒だと思われる本も多いから、冊数を読んだらといって自慢にもならないし、ましてや役に立つとは限らない。 
いま、オトーサンたちの手元にいるワンコは見も知らずのワンコでもなければ隣のワンコでもなくオンリーワンの家族であり生命なのだ。だから…例えば犬種による性格の傾向やら、遺伝として受け継いだあれこれもあるだろうが、画一化されたトレーニング方法ですべてのワンコが飼い主の思うようなよい子になるとは限らないのではないだろうか。 
この点を柔軟に考えないと「うちの子は本の通りにならない」とばかり、育児ノイローゼになってしまう(笑)。 

重要なことは、例えいま思うように躾ができなくてもトレーニングを日々続けることだとつくづく思う。 
トレーニングの中には、例えば「お手」とか「お座り」といった比較的ワンコが習得しやすいものから、例えば飼い主にまで噛みつく…といった問題行動を直したいといったさまざまなレベルのものがある。しかしラテを例にすれば、ほんの2日程度で完璧に覚えることができた「お手」もあれば、いまだ完全に止めさせられない「拾い食い」問題などを抱えているものの、トレーニングを根気強く続けてきた甲斐もあり、良い意味で時間が解決してくれると思えるようになった。 

Latte33_02 
※ペットボトルに上手に舌を入れて水を飲むラテ 

思えば「拾い食い」という問題ひとつを取り上げて、育児書の通りにトレーニングを続けたとしても、ある日突然100%拾い食いをしなくなった…というような現実はあり得ないと思わなければならない。 
ラテにしてもこちらが癇癪を起こしたくなるほど鼻面を地面にクンクンしながら、あるいは別のところに注意を向けている振りをして、あっという間に地面に落ちているターゲットのものを口にするといったことはまだまだ直っていない。しかし散歩の途中、まったくと言ってよいほど道ばたに落ちているあれこれに興味がない感じで、前を向いてよい子で歩くこともできるようになってきた。 
そして程度の問題だが、確実に我が家に来たときとは拾い食いのレベルが違っていることも確かなのである。 
ともかく最初は目に付くものすべて、それがタバコの吸い殻であっても落ち葉であっても、あるいは包装紙やビニール袋であっても、何でも手当たり次第に跳びかかって口に入れていた(笑)。それを防ぐためオトーサンはラテの進行方向3メートル先を常に凝視し続け、ラテが口にすると問題になりそうな物があるかどうかをトレースし続けていた。そのため、前方不注意となり前からくる人や自転車にぶつかりそうになったことも幾たびかあるほどだ(爆)。 

道ばたに落ちているモノを口にしようと首を伸ばした瞬間、リードを「バシッ」と引っ張る。それはワンコにとっても心地よいことではないし「ああ、落ちているものを食べようとしても食べられないんだ」と覚え込ませるようにと育児書には書いてある。 
しかしワンコも我々と同様、個体それぞれに性格が違い、素直なワンコから懐疑心の強いワンコまで100ワン100様なことを忘れてはいけない。ダメといわれれば余計に反抗したくなるワンコだっているに違いない。 
ただし大切なのは、適切なトレーニングは成犬になった後も、習得した後も続けなければならないということらしい。その中で昨日と今日の成果という差はほとんど無いかも知れないが、3ヶ月前と今日の差は確実に違っていることを実感するに違いない。 
またラテは別にワンコの競技コンクールに出すわけでもなし、盲導犬でもないから100点満点を要求する必要もないと考えている。いつも言うように人に迷惑をかけなければ、少しぐらい間抜けでもそれはそれで可愛いではないかと思うのだ。 

Latte33_04 
※外が気になるのか、時々出窓に乗って回りを見渡すのが日課に… 

ところで先日来、ラテには「待て!」の強化合宿を行っている(笑)。やはりどのような状況にあろうとも「待て」がきちんとできないと他人に迷惑をかけるだけでなく、ワンコ自身も危ない目に合うかも知れないからだ。 
勿論ラテはオヤツを見せながら「お座り」をさせ、その後「待て」と声をかけてオトーサンが数メートル離れ、10数秒あるいは数十秒の間待たせることができるようになった。その「待て」をより確実に、そして頑強に守らせるため、より過酷なシチュエーションを作ってトレーニングをしているわけだ…。 
といってもたいそうなことではない。ラテに「お座り」をさせ、その目の前にオヤツを置いて「待て!」を実践させるわけだ。当然のことながら魅力的なオヤツが近いほど待つのが難しい理窟だが、意外と思うほどこの試練をラテは楽々クリアしたのであった。 

そこで意地悪なオトーサンはレベルアップを考え、何ということか…お座りしているラテの前足の “上” にオヤツを乗せて「待て!」を実行したのだった。これは目の前にあるだけでも辛いのに、自分の前足にオヤツが乗っているのだからラテには過酷なことに違いない。しかしその直後、オトーサンは思わず我が子を強く抱きしめたのだった…。 

Latte33_03 
※ラテの足の上にオヤツを乗せて「待て!」実行中(笑)。この後、大きなヨダレが床に落ちた… 

なぜなら、このできた娘は(親ばかだあ〜)思うことか十数秒間の「待て!」を健気にも守りつつ、その口元から大きなヨダレを床に落としたのだった。 
それを見てオトーサンは、思わず手にしていたオヤツ全部をラテの前に差し出してしまったのだ…(笑)。 

まあ、はっきりいえば…またまたオトーサンの負けであった。