Vue は一般に「3D景観作成ソフトウェア」と呼ばれているが、最大の特徴のひとつが大変リアルな大気/空を作り出せることである。Vue 6では「大気エディタ」という機能で自然界の法則に従った振る舞いを精巧にシミュレートできる。 

Vue 6 Infiniteは単純な空としての背景から非常に精巧なモデルまで、4種類の異なる大気モデルを備えている。それらは「標準大気モデル」「ボリュメトリック大気モデル」「スペクトラル大気モデル」そして「スペクトラル雲レイヤー」だが、機能比較を確認した範囲ではVue 6 Easelという一番下位バージョン以外は大気に関しては同等のようだ。しかしここでは私が所持しているVue 6 Infiniteとして話を進める。なお「大気エディタ」の仔細をご紹介することは別途機会を得たいが、Vue 6の天空がどのような表情を持つのか、ほんの数例をご紹介したい。 

さて、随分と昔の話になるが、被写界深度をサポートし、レイ・トレーシングレンダリング機能を持つ「Shade」が登場しその後のアップデートでシンプルな空が表現できる機能がついたとき、私などは心底から喜んだものだ。 
やはり自然のシーンを表現するためにはリアルな空気感を持った空がなければ始まらない。そして曇りの空、積乱雲の眩しい空、そして拝みたくなるような荘厳な夕日などなど、描いたイメージを実際のビジュアルにしたいと考えるなら、私にはVue 6 Infiniteは最良のツールであり、無くてはならないアプリケーションである。 

空を表現するには太陽の高さや方位と光の色合いなど、そして雲のありなしやその量と質をコントロールすることでリアルな空を創り出すことが出来る。さらには霧やかすみの設定まで可能だし、ゴッドレイ(上空の雲の合間から太陽の光が差し込み、その光が数条の帯のように見える現象)や虹といったような自然現象まで表現可能だ。 
大体、現実の雲もこんなに魅力的なものはない…。ときに美味そうなコッペパンのようでもあり、また時には恐竜のような形になるのを飽きもせずに眺めていた少年時代を思い出す。 

Vue 6 Infiniteが装備している「大気エディタ」はさまざまなパラメータを使って思い通りの空を作り出すことができる貴重なツールなのだ。だから例えば、あのとき見た感動的な空を再現しようと思えば、できる…かも知れない(笑)。 
それも分かりやすい「大気エディタ」で、プレビュー・レンダリングなどを試みながらビジュアルに作業を進めることができる点は素晴らしい。とにかく基本は「大気ブラウザ」からイメージに合う天空を選ぶだけだ。勿論「大気エディタ」で様々な意図に合うよう編集ができる。 

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※シーンの設定は「大気ブラウザ」から好みの大気(空)を選ぶことから始まる 

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※「大気エディタ」から「雲」の設定ウィンドウ(上)と「天空, 霧ともや」設定ウィンドウ(下) 

ここでご紹介する作例は製品に同梱されているデータや別途購入した大気データに手を加えたものなど色々だ。一応シチュエーションとしては、空の美しさを際立たせるために下界には海面を配した。そしてクルーザーから眺めた空と海をと考えてみたが、天空や大気の変化以外は皆同じパラメータである。当然のことながら空の様子で海の印象もがらりと変わるのが面白い。 

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※晴れた空に積乱雲が真夏を感じさせる 

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※荘厳な夕日が沈もうとしているとき、海も赤く染まる 

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※虹を作り出すことも「大気エディタ」から簡単に行える 

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※月光が海面を照らす神秘な時間 

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※同じ夕焼けでも、こちらは太陽がほとんど沈み、短い時間だがオレンジ色の世界が出現

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※こうしたあり得ない表現も簡単だ 

そのひとつひとつはデスクトップピクチャーとしても美しいほどの空気感を持ったものだが、Vue 6 Infiniteの「大気エディタ」はまだまだ奥が深く、私なども極めるのにはほど遠い。 

さて、そのVue 6だが、時を合わせたようにイーフロンティア社から「全グレードの無償体験版のダウンロードがついに開始」というニュースが入ってきた。6月28日よりダウンロードが可能になったので、興味のある方はお試しになってはいかが…。 
私はといえば、毎日愛犬の散歩の途中で印象的な空を見るとデジカメで撮影し、後でVue 6 Infiniteで再現を試みるのを日課としている。 

■Vue 6 無料体験版ダウンロードサイト