Vue初心者の友人から朝露に光る葉っぱを描きたいが、水滴はどうしたらよいか…と相談された。普段モデリングはなるべくやらないと宣言している私だが(笑)、Vueをより知って欲しいと思うこともあって今回は「水滴ぐらいは自分で創ろう」とアドバイスした…。 

友人がVue 5のユーザーなので私も最新版のVue 6ではなく、同じVue 5を使って説明したが、すでにVueを使いこなしている方や3Dがお得意のユーザーは単純な話なので読み飛ばしていただきたい。 

さてご存じの方も多いと思うが実は水滴のオブジェクトも販売されているのである。したがって一番簡単なアドバイスはCornucopia3Dサイトでそれを買えば済む話だが、せっかくVue 5のユーザーなのだから、水滴から作ってみよう…ということになった。 
Vueは大変素晴らしい3Dの景観作成アプリケーションだし基本的な使い方も決して難しくはない。ただし大変機能も豊富でなかなか機会でもないと使わない機能も多いと思う。 
その友人に「ブーリアン減算機能は知ってるか?」と聞いたところ「知らない」という返事が返ってきたので、これはよい機会だからとお節介なアドバイスを始めた次第。 

Vueは大変リアルな景色を作ることができるから、通常は球体とかキューブといった単純な形状を扱うことは少ないと思う。しかし幸いVueはそうしたオブジェクトの基本形ともいうべき形状を作ることが出来るから、これを使って簡単な実験をしてみようということになった。 
今回の目的はVueによる観葉植物の葉に朝露よろしく水滴が付いたシーンを作ることだが、水滴の形をよく観察するといわゆる表面張力により球体に近い形状のものから平べったく見えるものまでいろいろだ。しかしここではほぼ半球の形状を作ってそれを水滴に見立てることにする。基本が分かれば、後の応用はいろいろと可能なはずだ。 

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※球をボックスで半分隠して(上)ブーリアン減算を実行し、オブジェクトに水の質感を与える(下) 

この水滴に使う半球のオブジェクトの作り方は大変簡単である。Vue 5のブーリアン減算機能を使うわけだが、あえて言葉による説明をするなら、球体の半分を別のオブジェクトで重ね、その重なった部分を消すことで半球体にするわけだ。このVueによるブーリアン減算については以前
「3Dリンゴのかじり方〜ブール演算について」という記事を書いたのでそれを参照いただきたい。 

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※複製をいくつかの大きさに分けて並べ、グループ化しておくと使いやすい 

要は同様な理窟で球体を半球にしてしまうわけだ。そして半球のオブジェクトの質感を澄んだ水にすれば水滴の一滴は完成である。 
後は当該オブジェクトの複製を作って配置すると同時にサイズも違えて並べ、最後にそれをグルーブ化しておく。こうして作った水滴のグループを観葉植物の葉のサイズに合うように調整すると同時に、葉に平行になるように配置すれば完了である。ただし実際には葉の形状は水平部分ばかりではなく、水滴の一部が葉を突き通すような場合もあるが、ここでは見えないところは適当に済ませよう(笑)。よりシビアな位置に水滴を付けたい場合は手間でも水滴の半球体をひとつずつ葉の任意の箇所に配置するとよいだろう。 

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※水滴のオブジェクトグループを葉の表面に配置し、適当な照明を当てる 

それから大切なのは照明である。自然光か室内なのかに関わらず、かなり強い光を適切な角度で当てる必要がある。もし、より朝露が光るようにしたいなら質感の反射率を考えたり、光源を適切な小ささにして水滴の中に入れ込んだりと工夫をしてみよう。 
勿論この水滴は葉っぱ専用ではなく、例えば冷えたビール瓶に、または窓ガラス、あるいは手の甲や汗をかいた額などにも応用が利くだろう。よりリアルなウェット感を表現するには別途面倒な理窟もあるが様々な水滴の集まりをオブジェクトとして保存しておくと便利かも知れない。