IT media Tankによればアスキーは「MACPOWER」を9/18売(10月号)で一時休刊すると発表したとのこと。またひとつ”Mac”の冠がついた雑誌が書店から消えることに…。 

一時休刊とはいえ、この世界では休刊のまま自然消滅するケースも多いので残念である。「MACPOWER」といえばその名のとおり発刊当時は純粋なるマック関連雑誌だったが、2005年4月から「クリエイティブ・ライフスタイル誌」とコンセプトを変えて発刊を続けていた。 
私も一時期、他のマック関連雑誌と共に「MACPOWER」誌も毎月楽しみに読んでいたが、前記したようにコンセプトと編集内容が変わった時期からは気に入った内容のときだけ書店で購入するようになってしまった。 

もともと「MACPOWER」は確か現行の「MacPeople」以前に発刊されていた雑誌であり、毎日コミュニケーションズ刊の「Mac Fan」がより入門者向けにと「Mac Fan Beginners」を発刊するのと同時時期に同様なコンセプトで「MACPOWER」と「MacPeople」を投入したという記憶がある。しかし両誌の差別化は難しかったのだろう、前記したように「MACPOWER」は路線変更を試みたわけだ。 
確かに誌面にはマックに関わる記事もあるが、その体裁はモノマガジンでありデザイン雑誌でもあり、残念なことに私にとっては視点が定まらない中途半端な雑誌としてしか映らなかった…。 
美しい写真も豊富だし、レイアウトも素敵な雑誌であったが、モノマガジンやデザイン系の雑誌類はこれまた多々存在するわけで「MACPOWER」を手にする必要性は感じられなかった。 

確かにApple社そのものは好調だが、そうした関連ニュースを月刊誌に求めるのは「MACPOWER」に限らずなかなか難しい状況になってきたことは確かであろう。しかし誌面でしかなしえない企画もあり得るし、雑誌類そのものの存在意義が無くなったということでは決してないと思う。ただ現実に新製品を追っかけたりするだけでは、インターネットによる情報に遅れをとるわけだし、他社の雑誌とこれまた差別化することは難しくなる。 

一読者から観れば雑誌にも大きく好みが反映するわけだが、私にとっては「MACPOWER」のみならず、アスキーの視点が近年、読者の目線を捉えていないような気がして気になっていたところなのだ…。特に「MACPOWER」は誰の視線を意識しているのかが不明瞭な部分を多く含んでいたように思える。 
ありふれた物言いになるものの、一世を風靡した同誌が休刊とは寂しい限りだが、チャンスがあるなら再度コンセプトとターゲットユーザーをより明確にし、読者の視点に立ったマック関連雑誌を発刊していただきたいものだ。 

■IT media Tank