
自身の腱鞘炎を発端にしてさまざまな悪戦苦闘の末にたどり着いた「トラックバーエモーション」だが、問題は私の手指にとって諸悪の根源となっていたApple Mighty Mouseをいかに使わずに済むかにある…。使用開始から一ヶ月たったその後をご報告する。
私のメインマシンは出張など特別の事がない限り24時間電源を入れっぱなしである。それだけMacintoshの前に座り続けているわけだからキーボードやマウスの使用頻度は相当高い。個人的なことではあるが、私はキーボード使用に関して大きな疲れを感じることはほとんどないものの、マウスは右手の親指および中指の痛さと不自由さに苦労してきた。
とはいえマウスを使わずキーボードだけでMacintoshを操作することはある程度可能であっても現実問題としてそれでは仕事にならない(笑)。したがって何とか右手が楽なポインティングデバイスはないかと考え、トラックボールや数種のマウスなどを手に入れてきた。それらの一部は当サイトにもご紹介してきたが、一ヶ月ほど前に「トラックバーエモーション(Trackbar Emotion)」を手にした経過がある。
その仕様・仔細については別途レポートをご覧いただいたと思うが、ポインティングデバイスとしての能力ならびに性能の良さは実感できたし、意図して使い続けようと努力もした。しかし一番の問題はこの「トラックバーエモーション」が100%マウスの代わりとなる…というより、それ以上の存在になるかどうかにあった。簡単に言うなら私にとってマウスをまったく使わないで済むのか…の一点に注目していたわけである。

※机上周りが混雑していても「トラックバーエモーション」は快適だ(笑)
そうして一ヶ月毎日使い続けてきた「トラックバーエモーション」だが、結論を申し上げればマウスをまったく必要としない…という目標は達成できたと思っている。一応どうしてもマウスを必要とする場合もあるかと考え、Apple Mighty Mouseもいつでも使える状態にしているが、いまではマウスを手にすると軽い違和感を覚えるほどになった(笑)。
確かに最初の一週間ほどは「トラックバーエモーション」がもどかしいというのではないものの、長い間の習慣から、ふと気がつくと右手がマウスを無意識に探していることがあったが最近はそれもなくなった。
その「トラックバーエモーション」はこの数日気になることが出てきた。トラックバー(ロール)の動きにゴロゴロ感やカーソル飛びが目立つようになってきたのだ。無論その原因は日々手垢や埃がこのトラックバーに入り込むからに違いない。
「トラックバーエモーション」の「トラックバー」は内部の左右に金属のベアリング4つで支えられているが、その部分が汚れるとその上に乗っているバーがスムーズに動かないことになる。幸い「トラックバーエモーション」は裏面左右にヘッドクリーニングドアがあり、それを外すと簡単にベアリングにアクセス可能な設計になっている。

※ヘッドクリーニングドア裏に取り付けられているベアリングは埃だらけだった…
実際にこのドアを開けてベアリングを確認すると見るからに汚れが付いている。早速その埃を綺麗にぬぐい、一緒にトラックバーを見える範囲で移動しながら拭く…。そして、ヘッドクリーニングドアを元に戻すと当然のこととはいえトラックバーは購入時のようにスムーズに動くようになった。

※きれいに掃除をしたヘッドクリーニングドアとその取付部位.
さてさて…優秀なポインティングデバイスの「トラックバーエモーション」だが、腱鞘炎を患っている手指にとってまったく悪影響がないわけでもないことも知っておく必要があるだろう。これは「トラックバーエモーション」がどうのこうのというのではなく、そもそも手指が長時間同じ姿勢で同じ動作を続けることが問題なのだ。したがって「トラックバーエモーション」の操作感はマウスと雲泥の差で楽であっても長時間続ければ一端患った手指は悲鳴をあげてくる…。
やはりどんなものでもほどほどでなくてはならないようだ…。