当サイトはRapidWeaver(ラピッドウィーバー)というホームページ作成ツールで編集構築している。そのツールが一年ぶりに有償バージョンアップを行い3.6になった。しかしこれがなかなか問題だった…。 

本来ならラピッドウィーバーを使って毎日編集している当サイトだから、もっとラピッドウィーバーの情報をお知らせするべきだと常々気になっているのだが、こちらにも都合というものがある(笑)。 
そもそも何故ラピッドウィーバーなのか…というご質問を昔いただいたこともあったが、これには深い事情があるのだ。 

ラピッドウィーバーに変えたのは2006年1月だった。それまで使っていたサイトはPHP-Nukeなどで構築していたが、当時のシステムは脆弱性も多くトップページを書き換えられたりデータを消されたりというハッキングに悩まされた。 
いまでも忘れないが2005年の11月から12月にかけて、これまでにない大がかりなハッキングに合い、多くのデータが消されたのだ。無論バックアップがあるから、現状復帰させることはできるわけだが、そうした対応に疲れたこともあり、これを機会に作成ツールを変えようと考えた。 
しかし大きな問題がふたつあった。ひとつは新しいツールを覚えるために時間をかけられないこと、ふたつにはこれまでのシステムとの互換は考えられないので過去データは100%手動で構築し直さなければならないことだった。 
データの再構築はとにかく「やるっきゃない」のは明白だったから覚悟することにしたが、新しいツールを何にするかを一日も早く決めなくてはならなかった。 
それまで断片的にいくつかのホームページ作成ソフトの評価はしていたが、自身で本格的に作り始めるとなれば慎重にもなるし、一度使い始めればまたまた気軽にツールの変更はできない。 
結局 “Freeway” と “ラピッドウィーバー” を比較することになったが、あまり考える時間もなく直感的に使えるラピッドウィーバーに乗り換えることになる…。 

ただしその時はまだ日本語版はなく、現在のバージョンと比較すれば機能は貧弱だった。とはいえこのMacテクノロジー研究所のサイトを構築するには基本的機能は十分だと判断したわけだが、実際に使い始めるといろいろな疑問や問題も起きてくる。 
もともとラピッドウィーバーの売りは「クールなデザインの Web サイトを HTML の知識が無くても簡単に作成できるソフトウェア…」というものだ。この謳い文句に偽りがあるわけではないが、現実に「こうしたい」とか「ああしたい」というデザイン面や機能面を考えると制約もあるしHTMLの知識や一般的なウェブ構築の知識がなければ解決できない場合が多い。 
ともかく全体的な体裁と取り急ぎ前年度の2005年分のデータの再入力を10日間で果たしたが、その多くは英語のマニュアルを読むのではなく手探りであり試行錯誤のたまものだった(爆)。 

そんな感じで始めたラピッドウィーバーによるホームページ作成だが、最初のバージョンではブログページを作るにしても、現在の機能で言うところの「投稿内容」と「サマリー」の関係はなかった。したがってトップページのタイトルから本文ページにリンクする方法やサイドバーをガイドとして使う方法などを工夫して現在に至るが、最新版のアプリケーションから見れば、そうした私の工夫は少々イレギュラーな使い方になってしまったとも自覚している。 

さてそのラピッドウィーバーだが先日一年ぶりに有償バージョンアップがありバージョン3.6が登場した。個人的な感覚ならこれまでの3.5ユーザーに対して、バージョンがたった0.5上がっただけのバージョンアップが有償というのは少々納得いかないが、もともと安価なツールだし現実に開発費もかかっていることは同業者だった一人として納得せざるを得ない(笑)。 

RapidWeaver36_01 
※最新版ラピッドウィーバー 3.6のアバウト 

ラピッドウィーバー3.6はスニペットのサポート、Flash的エフェクトの強化、iPhoneやiPod touchに向くテンプレートの追加などの他、インターフェイスの一部にも変更がある。ただし、以前にバージョン3.5のβテストをやった際、アクトツー社に報告しておいた件の内、いまだに直っていない箇所もある…。 
例えば、編集タブ「投稿内容」ページにおいて上部に記事リスト、下に投稿内容があり中央の丸いポイントを上下にドラッグすることで優先幅が決まるようになっている。しかしユーザーが設定したこのウィンドウ上下幅はアプリを一端終了するとクリアされてしまうが本来なら次回のオープン時に対処して記憶させておくべきだろう。 

RapidWeaver36_02 
※ラピッドウィーバー 3.6で編集中の当サイトトップページ 

その3.6だが残念ながら何の問題もなくスムーズに移行できたわけではない。 
早速バージョンアップを済ませ、直前の保存ファイルを読み込ませて書き出しをしてみた。問題がないようなので実際にサーバーへアップロードして確認すると、トップページのデザインが大きく壊れているではないか…。取り急ぎ元に戻してみたが原因は分からなかった。 
万一ダウンロード時に何らかのトラブルがあったのかな…と、再度アクトツー社のダウンロードページからダウンロードしてみたが、どうも前日のものと感覚が違う…。念のためにとアバウトを確認するとバージョンは両方共に3.6.3だがビルドが違い、何と後でダウンロードしたアプリのビルドが低くなっている…(笑)。 
何かトラブルがあって取り急ぎ対処したものと思うが、情報開示もなくダウンロードデータを取り替えるのは混乱の元でもあるのでやめて欲しい。 
ともかくビルドダウンのもので試してみると今度は問題なく書き出されているようなのでしばらくはこれを使ってみようと思ったが、皮肉にもアクトツーから23日付けで「ラピッドウィーバー最新アップデータ3.6公開のお知らせ」メールが届く。バグがフィックスされているに違いないと考え、面倒ながらまたまたダウンロードの上で確認するも、今度はサイドバー上の一部デザイン表記がずれるという現象が起きた…。 
その部分に乗るテキスト文字数…あるいは文字幅などが関係するのかも知れないと経験則から判断し、テキストを消去してみたら問題は生じなくなった。 

どのようなアプリケーションでもそうだが、特に日々リアルタイムで活用しているこの種のツールは、単純にバージョンアップ版が出たからといって飛びつくと痛い目に合う(笑)。というより、ある程度納得というか検証を済ますのに時間が必要なだけでなく、闇雲に新しいバージョンにするとサイトそのものに支障をきたすことにもなりかねない。 
ソフトウェアにバグはつきものだとしても、何か私らが製品を開発しリリースしていた時代の検証と比較すれば、先のiPod touchによるWindowsトラブルではないが、昨今は単純な検証ミスが多すぎるようにも思う。やはり時間とコストをかけられない時代なのだろうか…。しかしひとつのバグがユーザーにとっては致命的な問題を生じる可能性もあるわけで、もう少し丁寧な検証をしてからリリースして欲しいと願う。 
なにか扱う各社の舞台裏が見え隠れするようで興味深いが、ユーザーにドタバタさせるのは最小限にしてもらいたいものだ…。 

さてさて、これまでにもラピッドウィーバーの使い方や様々な情報を書いて欲しいという要望をいただいたこともあったが、ラピッドウィーバーに関してはいまだに自信がない…というか納得していない部分もあり、人様にあれこれと申し上げるには役不足なのだ(笑)。 
そんなわけだから、当サイトもまだまだ不完全な部分もあるし、改良やら機能追加をしたい部分も多い。しかし、これからもラピッドウィーバーとは格闘を続けざるを得ないと考えているので、そうした課程でのご報告はさせていただきたいと考えている。 
ともかく私見ながらラピッドウィーバー(RapidWeaver)は3.5からやっと実用となる機能と安定性を確保したと判断している。そして数あるMacintosh版ホームページ作成ソフトの中で比類無い使いやすいを持っている製品であることは間違いない。 
今般のバージョンアップは3.5から3.6になったに過ぎないこともあり、目玉となるような機能アップはなかったが、より確かな安定性と使い勝手向上を期待したいものである。 

■act2.com/ラピッドウィーバー