CNETなどをはじめ海外のいくつかの情報源によればiTunes Storeのアカウントが不正に使われ勝手にアプリケーションを購入されたり特定のアプリへの評価をする意図でレビューの投稿に使われるといった詐欺行為が続いていたという。

 

不正に使われたアカウントで購入されたとするアプリケーションは「Thuat Nguyen」というデベロッパーによる電子書籍アプリだというがAppleはすでに問題のアプリを公開停止にしたという。しかし本件に関してAppleはユーザー向けに正式なコメントを発表していないだけに不安が増している。
幸い、私自身ならびに私の周りで実際にこうした被害に遭ったという話しはないものの数人のマック初心者の友人から対処方法などを聞かれたのでその答えを含めて取り急ぎやっておくことをご紹介しておこう。

ニュースなどで取り上げらる際にiTunes Storeの「パスワードの変更」を行うようにとの説明もあるが、パスワードの変更はユーザーにとってお気楽にできるものではないこと、そして問題の子細が不明なので推測するしかないがパスワードを変えても何らかの手段で不正に乗っ取られる可能性もゼロではない。したがって一番確実な方法は状況がはっきりするまでの間、iTunes Storeへ登録してあるクレジットカード情報を削除しておくことをお勧めしたい。無論オンラインストアの常として万一パワードが乗っ取られたとしてもカード情報がなければ金銭的な不正使用は避けられるからである。
そしてもしiTunes Stpreで購入する際にあらためてカード情報を入力するか、しばらくはiTunesカードを購入し、それによりコンテンツを購入するようにすれば万全である。

さて、まずは万一にも自身のアカウントが不正に使われていないかを確かめてみよう。
iTunesを起動し左にある “iTunes Store”をクリックする。そしてウィンドウ右上にあるアカウント表示から「アカウント」を選択し求められるパスワードなどを入力すれば「Apple アカウント情報」が表示される。

iTuneswrong_01

iTuneswrong_02

※iTunesのアカウント情報から(上)「Appleアカウント情報」画面を表示(下)


早速ウィンドウ中央付近右にある「購入遍歴」ボタンをクリックするとこれまでの購入遍歴のリストが表示されるが上部は無料の一覧なので問題は下部にある有料購入リストである。
ここには注文日、注文コード、タイトル、金額がリストアップされるので直近で自身が購入した覚えがないアイテムがないかどうかを確認してみよう。

iTuneswrong_03

※「購入遍歴」を確認し、覚えのないコンテンツが購入されていないかを確認


問題がなければ「終了」ボタンをクリックして元の「Apple アカウント情報」表示に戻る。
そして上から2番目にある「支払情報」を確認してみよう。これまでオンラインで便利な買い物をしていたユーザーならここにクレジットカード情報が登録されているはずだ。
念のためここで「支払情報の編集」ボタンをクリックし、その「クレジットカード」選択メニューのラジオボタンを「なし」にチェックを入れて「終了」ボタンをクリックすればよい。

iTuneswrong_04

※「支払情報の編集」からクレジットカードの項を「なし」にしておけば安全だ


こうした問題はいたずらに怖がる必要もないと思うがApple自体が頻繁に状況を説明する企業でないだけユーザーも可能な限りの自己防衛を考えなければならない場合もある。
勿論万一不正使用があった場合にはアップルに連絡すると共にクレジットカード会社などと連携して銀行口座からの引き落としをストップする手続きをしなければならない。
Appleは過去の不正請求問題時にも「我々の個人情報保護技術や顧客満足度は業界最高水準だ」とコメントするだけで積極的な情報公開はしていない。
同じくCNET JapanによればAppleは iTunesサーバーへの侵入はなく、顧客の機密情報は不正利用者側に渡らなかったとしているが、そもそもが不正に自分のカードで買い物をされたこと自体が問題であろう。そして今後はクレジットカード裏面の番号をこれまでより頻繁に入力するよう求められるという。
こうしたAppleの態度に不信感を持ったとしても当然だが、そもそもiTunesに限らずオンラインによる物品購入は常にこの種のトラブルが起き得る可能性があり得ると考えなければならない。
今回の問題はこれで収束するかも知れないが、心配な方は多少の不便に甘んじても、しばらくの間クレジットカード情報を削除しておくとよいだろう。