
過日公としては初めてUstream Producer Proによるリアルタイム放送をやってみたが、その際に自身でいくつか改善の余地があると思うことに気がついた。そのひとつが使用したウェブカメラに関してである。画質に関しては不満はないがやはりこのクラスのカメラでは思うように使えないことも多いのである。
我ながら準備周到とまではいかないものの、いろいろと確認した上で初めてのリアルタイム配信をやってみた。とはいえアクシデントもあったりで理想にはほど遠いできとなったが、今回の反省点はその内容に関してではない(笑)。
アーカイブされたものを後で自身でも確認した結果気になったことが2つある。
Ustreamによる放送には2台のウェブカメラを使った。その1つは講釈する私自身に向けている200万画素のウェブカメラ、そして2台目は今回の主役だったLisaに向けた300万画素のウェブカメラだった。
問題はその1カメである。
Ustreamだから細かい要求は野暮とはいえ、まず気になったのがそのオートフォーカス機能である。
たまたま私自身とカメラの距離が微妙だったのかも知れないが、Logitechのウェブカメラがピントを合わせようと「ピッ」と動く頻度が高く気になる…(笑)。
問題の2つ目は当該ウェブカメラがかなり広角なことだ。
適度に接近してもまだまだ背景でお見せしたくない部分まで入ってしまう。無論専用のスタジオであれば特に問題はないのだろうが接近しすぎてもアップに耐えられる顔ではなし(笑)、第一それではレンズ特性で顔も歪む…。
こうした問題の一番はウェブカメラ自身でそれらを解決する機能を持っていないことだ。
これまでの、例えばビデオカメラや一般的なデジタルカメラではズーム機能があり、それぞれ機種が持っている範囲ではあるものの画角調節ができるものが多い。そしてピント合わせもオートフォーカスだけでなくいわゆる手動でピント合わせできる機能も持っているケースがほとんどだろう。
ただし2カメ、すなわちLisaといったお話の主役のマシンや製品などを映すにはウェブカメラであってもそんなに不自然ではない。気になるのははやり自分も含めて人の顔を映す場合なのだ…。
ウェブカメラにもピン・キリはあるが、ズーム機能やフォーカスを手動に切り替えることが出来る製品はほとんど無いようなので別途適当なビデオカメラないものかと考えてみた。とはいえ新たに購入するとなれば相応の予算覚悟しなければならず、最優先課題でもないからと思案していたところ古いビデオカメラを持っていたことを思い出した。
確かどこかにあるはずだ…。捨ててはいないから…と押し入れに押し込んである道具箱をいくつか引き出してみた結果、1999年3月に発売と同時に2002年に経営破綻した第一家庭電機で購入したソニーのデジタルビデオカメラ、ハンディカム「DCR-TRV10」が出てきた。
※すでに11年も前のビデオカメラだが、こんな形で役に立つとは…
カールツァィスレンズ、3.5型液晶モニター、光学40倍ズーム、手ぶれ補正機能、暗やみの中でも撮影が行なえるNightShot機能を搭載しDVテープへの記録だけでなく本体にメモリスティックを装備することで静止画記録も可能になるという当時としては最新鋭の製品で価格は225,000円(税別)だった。
このビデオカメラが使えると思ったのはデジタル高画質のまま、映像を入出力できるi.LINK(DV端子)を装備していることだ。
このi.LINK(DV端子)とはMacでいうところのFireWireでありMacintoshのFireWire 400端子にケーブルで接続することで対応アプリケーション、例えば iChatやiMovieで映像表示並びに取り込みが可能なのである。であるならば当然のことながらUstream Producer Proのカメラとしても使えるはずだとまとわりついていた埃を落としてみた。そして取り急ぎ付属のバッテリーをフル充電してみたが幸いなことにバッテリーもまだ生きていた…。
早速「DCR-TRV10」をカメラモードにしてMacintoshと接続しUstream Producer Proを起動すると問題なく映像入力のためのカメラとして使えることがわかった。
※Ustream Producer Proによる映像入力も問題なくできた
しっかりした三脚に固定しテストをしてみたが、ズームが使えるので画角の設定がしやすいし、変に広角でないのが自然な感じである。また現在ウェブカメラでさえ200万画素とか300万画素といったスペックを持っているがこの「DCR-TRV10」は68万画素(有効34万画素)CCDであり、画素数としては比較にならないほど劣るはずだが描写性能と色再現性で評価の高い“カール ツァイスレンズ”を搭載しているだけに光学系はウェブカメラの比ではなく優れた特性を持っている。したがってその画像は大変シャープだし、フォーカスを手動にして設定すれば前記した不自然な動きもなくなるのでこのクラスとしてはベストなカメラであると喜んでいる。
無論いまさらDVテープで撮影云々などしようはずもないが、こうしてカメラとしてなら11年前のビデオカメラもまだまだ使えるのだから活用すべきであろう。
皆さんも押し入れの奥に、こうしたまだまだ使えるビデオカメラが眠ってはいないだろうか…。