外出時ではiPhone 3GSで音楽も聴くけれど、もともとラジオ派の私はラジオを手放せない。そうした意味で新しいiPod nanoはFM放送が聴けるので良いがAMも聴きたいし大昔には海外短波放送を楽しんでいたこともあってあらゆる電波を受信したいという厄介な欲望を持っている一人である。ということでこれまでアルインコ社「DJ-X3」を長い間使ってきたがどうも調子が悪くなったので「DJ-X8」に買い換えた。

 

ラジオ放送は良い…。なにが良いかといえば良質の…というかプロフェッショナルな話し手による番組が楽しめるからだ。そしてその合間にはこちらの意図しない意外な音楽がかかったりと飽きさせない。無論テレビと違い、視覚が奪われないのでなにかをやりながら楽しめるのも大きな利点である。
それに比較すると昨今のお笑い芸人ばかりが登場するTV番組のなんと安っぽくつまらないことか…。まあ好みの問題だから他人はともかく私にとってあれらは到底 “芸” とは思えない…。昔の漫才は面白かったけどねぇ。

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※アルインコ製ワイドバンドレシーバー「DJ-X3」パッケージ


さて余談はともかく私は5年前に「ALINCO DJ-X3」という小型のワイドバンドレシーバーを購入した。私がなぜこの種のアイテムが好きなのかはこちらをご一読いただくとしてここでは繰り返さない。ただし今回手に入れた「ALINCO DJ-X8」だが「DJ-X3」と比較するまでもなくデザインはいかにも無線機…といった感じで無骨だが性能にはなかなか凄いものがある。
その外形は突起部分を除き58W×99H×32D mmで付属のアンテナ装着時の重量は約220gである。そして厚みはあるものの、このクラスの製品としてはまずまずコンパクトではないだろうか。

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※「DJ-X3」のフロント(上)とバック(下)。なおバックには同梱のベルトクリップを装着してある


その特徴は書き出したらきりがないが、まず「ワイドバンドを3モードでカバー」すなわち0.1MHz~1299.995MHz、長波帯(LF)から極超短波帯(UHF)までAM/FM/WFMの各モードでカバー。そして「中波AM放送、短波放送からFM/TV(V/UHF)放送、またアマチュア無線や市民無線、パーソナル無線、さらには航空無線、鉄道無線、防災無線や行政無線など、さまざまなユーティリティ通信の受信が可能」となっている。無論エリアの問題やアンテナの問題もあるが…。
そして「セレクタブル・キーボードシステムの採用(取り外しも可能)」で直接周波数の入力が可能、「ユティリティのジャンル別にメモリーチャンネルへ10バンク966チャンネル分や40組のプログラムスキャンメモリーを出荷時に記憶させている」ので即利用できる。

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※セレクタブル・キーボードで周波数をダイレクト入力できる。なおキーは取り外し可能


その他、「最大17分、10トラックの受信信号録音が可能」、「中波・短波AM放送受信に威力を発揮する専用バーアンテナを内蔵」、「サウンド&サイレント、2種の盗聴器発見機能搭載」などなど多彩なのである。
さらにオプションのリモートコントローラを使うとiPodなどを接続して通常は音楽を楽しみつつ、信号を受信したら自動で本機「DJ-X8」に切り替わるといった芸当もできるとのこと…。

まあこの種の高級機には上には上がいくらでもあるわけだが、私のような単なるアマチュア向けにはこれ1台でAMやFM、そして短波放送からテレビチャンネルなどが楽しめ、万一の場合には防災無線も傍受することもできるわけでその時々のTPOにより様々な使い方が可能である点が楽しい。それから2種の盗聴器発見機能も搭載しているが、最近ではこの機能も需要が多いようだ。
実際に使ってみるともともと電波が届きにくい地域でもある我が家の室内では付属のアンテナだけだと少々きつい。室内で十分に楽しむにはやはり適切な外部アンテナが必要なのだろうが外出時に同梱のベルトクリップをつけて持ち出せばイヤフォンでもノイズが少ない受信が可能である。

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※最新刊の周波数データ本と「DJ-X3」


しかしパーソナルコンピュータのユーザーインタフェースを研究している一人としては「DJ-X8」に限らずこの種の製品は決して使いやすいとは思えない。無論取扱説明書は付属するがすべての機能について段階を追って説明できていないため、この種の製品に疎いユーザーはしばらく戸惑うことになるだろう。
まあメーカー側の言い分としては「不案内なユーザーはこの種の製品は買わないだろう」と思っているのだろうか…。
ともかく無論小さなボディに多くの機能を詰め込んでいる関係上ひとつのボタンが複数の機能を持ったり、ダイヤルは回すだけでなく押す機能もあったりとなかなか複雑なのだ。というより言ってみれば最初にパソコンを買ってその取扱説明書を見たときの困惑を思い出す…。なにしろ取扱説明書そのものが分かりづらいのだから(笑)。

それでも私は意図的にこれまで使っていたアルインコ社「DJ-X3」の上位版にあたるのか…同じアルインコ社の同型機種「DJ-X8」を手に入れたので操作性に同一の部分も多くほとんど戸惑うことはなかったものの正直「DJ-X3」の時には困ったものだ…。
困ったといえば「DJ-X8」の不満の第一はバッテリー回りであろうか…。
本機は標準ニッケル水素電池で連続受信は約8時間程度可能とのことだが、専用の充電スタンドも付属しているもののフル充電に10時間もかかる上に内部放電も早いようで使い勝手が悪い。結局私は同梱のニッケル水素電池ではなく単3型エネループ電池2本を使うことにした。
また不満といえば「DJ-X3」はFM放送をステレオで聴けたが「DJ-X8」はモノラルなこと…。これは機能ダウンである。

どこにでも「DJ-X8」を携帯したいとはいえこの種の機器最大の欠点は受信可能なエリアが限定されることだ。一般的に屋外ではクリアな受信ができたとしても駅ビルなど建物内に入ると受信はほとんど期待できない。無論このことは製品の性格上当然のことであり仕方がないわけだがiPhone 3GやiPodで何処にいても音楽を楽しめることが身に付いてしまった1人としては音が入ってこないことはなんともしらけるのだ(笑)。
そんなときのために前記したオプションのリモートコントローラでも手に入れてみようかと考えているのだが…。

ALINCO ワイドバンドレシーバー DJ-X8