
先週は意外に多忙のため時間をかけたネタ作りができなかったので今回は先日コーヒーショップで遭遇したちょっと面白いというか見方によっては怖いシーンを目撃したときの話題である。それは私の斜め前に座った…文字通りに受け取っていただいてよいが…美しい女性がトレーを持って座った。チラッと見たとき、大きなお世話ではあるが、正直驚いた。
先日、近所の駅ビルにテナントとして入っているコーヒーショップに時間調整のために立ち寄ったときのこと、午前中だったこともあり店内はまずまず空いていた。
私は1人でオーダーカウンターに近い席に陣取ってコーヒーを飲み、カロリー摂取に注意しなければならない身として本来なら食してはいけないドーナツを口に入れながらiPhone 3GSの画面を見つめていた。
ふと人の動きを感じて向こうのレジを見るとすでに4,5人が並んで待っている。そしてその先頭は1人の女性が注文しているところだった。
女性の歳は分かりづらいがたぶん30歳前後の人だと思う。
櫛の通った綺麗なストレートの髪が肩にかかり、地味な茶色のタートルネックセーターがかえって顔を引き立てている。
ひと言でいえば、さぞや着物が似合うであろう細身で和的な雰囲気を感じるいわゆる美人だった…。
レジでどういうわけか少々オーダーに時間がかかっていて後ろに並んでいる客たちが少し焦れているのがわかる。しかし他人事だし目立ったトラブルになっているわけでもないからと気にはなったものの私は私でiPhone 3GSに集中した。
次に気がついたときその女性がトレーを持って私の斜め前の席に座るところだった。
見るとはなしにフト視線をそちらにやると何と…トレーの上にはアイスクリームのカップが4つ並んでいるではないか。
まあ、いくつあろうと大きなお世話だし、もしかしたら連れがいるのかも知れないとも思ったが、失礼ながらそれは私にとってなかなか異様なシーンだった。
そのカップはダブルカップ…すなわちひとつのカップには2つアイスクリームの固まりが入っているはずで一部のカップにはオプションだろう…生クリームが乗っているのが見て取れる。そしてチラと見る限り4つのカップの中身は違うようでひとつは明らかにグリーン色だったから抹茶アイスか…(笑)。
ともかく席に着いた女性は一つ目のカップを手に取り、スプーンで美味しそうに食べ始めた。その姿は慎ましくというよりまったく悪びれず(悪びれる必要はないが)豪快で女性の優雅な外見とはギャップを感じるものだった。
この時点でもまだその対面の椅子席に友達や家族などが遅れて座るという可能性もあったわけだが、女性が二つ目のカップに手をつけたとき「これは1人で食べる気なんだ」とあらためて気づいて興味を持った…。
興味深いのは女性は見た限りまったく臆することなくというか、回りを意に介していない様子。
確かに自分の金で好きな物をオーダーしたわけだから他人の目など気にする必要もないわけだが、もしそれが私だとするとやはり「変かなあ?」と正直回りの目が気になるに違いない。しかし女性はしっかりと口を開けモクモクとスプーンを口に運んでいる…。
まあ私もじっと見続け…見ているのは失礼だと思うからなるべくiPhone 3GS越しにチラチラと観察していたわけだが、素敵な女性が空のカップを2つ重ねて3つ目に手を伸ばした姿はちょっと鬼気迫るものだった(笑)。
深読みするクセがある私から見て興味のある点は彼女は何故4カップも一度に食べる…食べたいと思ったかにある。いや、それこそ大きなお世話なのだが…。
そのコーヒーショップのサイトで確認した範囲ではそれらのアイスクリームのカロリーは例えばハーゲンダッツなどと比べるとヘルシー志向なのか思ったほどではないものの、オプションのホイップクリームだけで約120kcalあるし、4カップ全部では最低でも約500kcalとか800kcalになるかも知れない。
これが見るからに肥満体の女性なら違和感はないのだが、私の先入観とは承知の上でも似合わないのだから気になって仕方がない。
その細身のスタイルから想像するに普段はこうしたカロリーが多いものは制限しているのではないかと思う。もしそうならその日に限ってなぜ4カップ、すなわち8ブロックものアイスクリームを一気に食べる気になったか…だ。
結局女性がものの10分くらいで4カップ目に手を伸ばしたことを確認して私は席を立った。
さて、私としてはこのコーヒーショップでこれまでアイスクリームは食べたことがなかったからその仔細について知らなかった。しかしどうでも良いことが気になるタチとしてはそのダブルカップのアイスクリームを一度食べてみようと日をあらためわざわざ店に出向いた(笑)。
ダブルカップのアイスクリームを注文すると「何と何を組み合わせますか?」という問いが…。
なるほど、ひとつのカップにバニラとかチョコレートといった別々のものを組み合わすことができるとのこと。だから過日女性がオーダーカウンターで少々時間がかかったのは4カップの組み合わせを考えていたからだろうことに気がついた。
※筆者自身がオーダーしたダブルカップ。なかなかボリュームがある…
やはり何でも体験してみないことには分からないものだ。しかし私もアイスクリームは大好きだが、実際にそのダブルを食べてみるとこれでなかなかボリュームがあることも分かった。そしていかに好物だとしてもこのダブルカップを4つ、計8つものアイスクリームを一気に食べる気にはならないことも実感した。
では彼女はなぜそんな無茶?なことをしたのか…。
まあ、くどいようだが実際大きなお世話だが…失恋でもしたのか、しゃくに障ったことがあっての気分転換、ストレス解消、あるいは普段食べないようにしているが1ヶ月に一度は大好きなアイスクリームの解禁日なのか…等々、余計なこととは知りつつ勝手な想像が膨らんでくる。
人間が一生をかけて研究するに値することは多々あるのだろうが、私にはその第一が人間自身だとつくづく感じる…。事実人間って面白い!