エルゴソフト社のパッケージ販売終了発表を耳にして...

最初期のMac環境にEGWordというMac初の日本語ワープロを開発し、Mac OS Xの現在に至るまでegwordやegbridgeを開発し続けてきたMac最古参メーカーのエルゴソフト社が1月28日をもって販売を終了しパッケージソフト事業からの撤退を発表した。


噂としては昨年末からその可能性は耳にしていた。その噂が現実味を帯びてきたのが年末に同社の取締役でありこれまで多くのユーザーの信頼を一手に引き受けてきた感のあるI氏が退職されたという情報が入ったときである。
そしてその噂が事実だったと認識せざるを得なくなったのはMacPeople編集部から同社のパッケージ販売撤退に関する原稿執筆依頼があったことによる。しかし事はデリケートな問題であり正式な発表があるまで公言できなかった。
なおエルゴソフト社がMac市場に果たした功績とその歴史的な役割などについてはMacPeaple誌3月号を是非ご一読いただきたいが、ここでは少し視点を変えて素直な感想を記してみたい。

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※MacPeople 3月号表紙。32〜33ページに筆者による「エルゴがパッケージ事業から撤退/マックの日本語環境を築いた功績」が掲載されている

エルゴソフト社の創立は1984年1月という。同年同月はMacintosh 128Kが発表されたときであり、同社はまさしくMacintosh誕生とシンクロしてスタートしたことになる。ただしエルゴソフト社がアップルと接触したのは1983年のことらしいが、それはLisa用の日本語ワープロ開発をアップルに提唱したことがきっかけだった。
ともかく現在では想像もできないかも知れないがMac 128Kは日本語が使えないばかりか、日本語化予定のアナウンスさえなかった。その後遺症からかDTPという概念がMacとPageMakerそしてLaserWriterにより浸透してからも「マックは日本語が苦手」という間違った話が根強く残っていたほどである。

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※EGWord 3.0.1の画面。最初期のバージョンを探したが見つかったのは当該バージョンしかなかった...

エルゴソフト社のEGWordが市場に登場したのは1985年だったが、最大500文字までのかな文字を一括変換するその能力は我々Macintoshユーザーの日本語環境に対する劣等感を払拭するものがあった。このEGWordはキヤノン販売が独自に漢字ROMを搭載したDynaMacにEGBridgeと共に販売された。しかし大量の原稿を効率よく作り上げるには正直まだまだ非力だったと記憶している。そのためMacintoshそのものは素晴らしかったものの1989年あたりまで、私は書籍や雑誌の原稿の多くをPC-9801と一太郎、あるいはIBM5550を使っていたほどである。
ただしEGWordがMacintoshの日本語利用環境を確立し強固にしていったことは間違いない。特に私は一人のユーザーとしてだけでなく十数年の間、同じアップルのデベロッパーという立場でエルゴソフト社とは幾たびか会議であるいはイベントでご一緒し、後にMOSAに在籍していたときにもお世話になった。したがってソフトウェアビジネスの難しさは誰よりもよく知っていると思っているし、ましてや日本語ワードプロセッサという製品を考えたときすでに残念ながら多機能・高機能のワープロソフトの使命は終わっていると思わざるを得ない。そして日本語変換システムもApple純正の”ことえり”で事足りるユーザーも増えた。そうした変化は私自身のMacintosh環境を考えても一目瞭然であり、すでにワープロソフトを使わなくなって久しい...。

1993年5月にエルゴソフト社はその株式の100%を(株)光栄(コーエー)に渡して事実上の子会社になったときも口さがない我々は大いに危惧したものだ。表向きの発表はゲームメーカーのコーエーがビジネスソフトを含む一般市場向けソフト事業の拡大を目指したものだったが、エルゴソフト社にとってのメリットは潤沢な開発資金のバックアップの取得にあったのではないだろうか。
ともかくその後もエルゴソフト社の情熱は変わらず、68KからPowerPCとCPUが変わったりMac OS Xに移行した際もいち早く新しい環境に対応すべく努力されてきた。また同社のユーザー寄りのサポートの良さも定評がある。私も幾たびかその場に遭遇したことがあったが、例えば日曜日にアップルの会議室で開催されたユーザー会にエルゴソフト社の開発関係者が出席し、その場でユーザーから指摘されたバグを次のユーザー会の席上では早くもバグフィックスしたバージョンを提供するなど、メーカーというかデベロッパーの手本ともいうべき地道で誠実なビジネスをされていた印象が強い。
なおサポートは今後も一年間継続され、その後も正規ユーザーの製品使用は許諾されるとのことだ。今後はエルゴソフト社自身の去就が気になるが、その点は発表されていない。
いまはただ日本のMacintoshユーザーの一人としてエルゴソフト社は勿論、すでに職を辞しておられる関係各位にも心より「ありがとう」と申し上げたい。

■株式会社エルゴソフト

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今更ながらMacBookのメモリを増設

私のMacBookは2006年に購入した。購入当時からメモリは1GBにしたが現在までそのままだった。しかし仮想化ソフトウェアなどと共に本格活用するとなればいかにもメモリが少ないので今般遅ればせながら2GBに増設することにした。


MacBookの購入はユニバーサル・アプリケーションの検証はもとよりBootCampなどを試して見たかったからであり実用機としての活用はまだまだである...。しかしここにきて仮想化ソフトもいろいろな製品が登場したこともあってそれらを検証してみたいと考えた。いや、本音を言うといくつかWindows専用のアプリケーションで確認したい事などが生じたからでもある。
具体的にはLeopard上で正式版となったBootCampはもとよりだがVMWARE FUSIONをインストールしてみようと考えている。

さてそのためにメモリ1GBでは心許ないのでSO-DIMM PC2-5300 1GBメモリを2枚買うことにした。先にPowerMac G5のメモリ増設のときにも記したが、今はメモリが大変安くなっているので良い機会でもある。それでもバルク品なみの安価なものから標準的な価格のものまであるので選択はなかなか難しい。
結局ネットで販売しているサイトから前記メモリの2GBセットを4,499円で購入した。ちなみに送料と代引手数料を含めても5,213円である。無論もっと安いメモリもあるがこれはショップや保証内容そしてこれまで耳に入ってくる情報などを含めた総合判断である(笑)。トラブルは極力避けたいからだ...。

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※今回購入したSO-DIMM PC2-5300 1GBメモリ2枚セット

注文品はオーダーした日の3日後に宅配便で届いたのでまずまずスピーディーだろう。ただし過去数え切れないほどMacintoshのメモリを増設あるいは交換してきたが、多くはないものの新品メモリでもトラブルが生じる場合があることを経験してきたので実際に設置の上で正常に起動するまでは安心できない。
MacBookのメモリ増設も確かに簡便にはなっているが、新しいメモリの押し込みが弱いために正常に起動しないということも回りで多々見聞きしている。ともかくMacBookのメモリ増設など今更珍しくはないが、念のためその概要をご紹介しておきたい。

まずマシンが起動していたら必ず終了させ電源を切る。そして裏返しにし、コインなどでバッテリーのロックを外す。これでバッテリーが問題なく外せることなる。

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※まずはマシンの電源を落としてバッテリーを外す

バッテリーを外すとその内側のエッジに金属製のL型ブラケットが3本のネジで留められているのがわかるはずだ。このネジをまずは取り外すが、ねじ山を壊さないようにきちんと適合するドライバーを使わなければならない。
ブラケットが外れるとその内側左右のスロットにセットされているメモリモジュールが見える。それらにアクセスする前に金属部分などに指を触れて、身体の静電気を除去することを忘れてはならない。冬の季節はご承知のように空気が乾燥し衣服も含めて静電気が発生しやすいし、メモリモジュールは予想以上に静電気で簡単に壊れることがあるので要注意なのだ。

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※L型ブラケットを外したところ

メモリモジュールを取り外すにはそれぞれのスロットにあるレバーをゆっくり確実に左側に起こすことになる。これでメモリモジュールがスロットから外れるので金属端子部分を極力触らないようにしてまずは安全なところに置く...。このとき、取り外したメモリの切り欠き(溝)が左側に寄っていることを覚えておこう。

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※これまで装着していたメモリをレバーを左に倒して取り外す

続いて新しいメモリモジュールを注意深く取り出し、前記した切り欠き位置を間違えないようにしてスロットに押し込む。ただし押し込むときにはレバーは使えないので指で行わなければならないが、しっかりと奥まで押し込まないとトラブルの元になるのでここは要注意だ。

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※新しいメモリを左右のスロットに差し込む

メモリモジュールが問題なく装着できブラケットを戻したらバッテリーを付けてマシンを起動してみよう。まずはいつものように起動すれば一安心だが、念のためアップルメニューから「このMacについて」を実行し、メモリ表記が間違いなく増えているかを確認する。

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※メモリが2GBになっていることを確認する

今回は幸いトラブルもなくMacBookはめでたく2GBになった。次は取り急ぎLeopardと共にBootCampを試してみたいと思う。

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Apple Wireless Keyboardにピッタリの埃避けカバーがあった

いろいろと行き着いた末に現在アルミニウム製Apple Wireless Keyboardを快適に使っている。ひとつ問題があるとすれば意外と埃が目立つことだ。何かよい方法がないものかと考え工夫もしていたが、別途使っているMacBook用インナーケースに付属の簡易マウスパッドがピッタリなのだ...。


Apple Wireless Keyboardの汚れは大別して2種ある。白いキートップの汚れと本体全体に付着する埃などだ。キートップの汚れは何らかの方法で拭くしかないが、しばらく使っていて気がいたことだがこのキーボードは思った以上に埃が目立つ。
Apple Wireless Keyboardは旧キーボードと違い、もともとキーボード全体に落ちた埃などは掃除がしやすい。何故ならフレームはフラットで埃を左右上下に落とす場合にも邪魔な部分がないからだ。しかし掃除がしやすいとはいえ埃自体を舞い上がらせては論外だから、私は電池式の吸い込み型クリーナーを使って掃除をしているものの要はなるべく汚さないことに注意を払わなければならない。

我が家はそんなに埃が多いとは思わないが、問題は愛犬の存在だ(笑)。Macintoshがある部屋になるべく愛犬を入れないようにはしているが、彼女にとっては見る物すべてが魅力的なオモチャと映るようで、ドアを閉めていても入りたいと叩く...。したがってたまに入れてはやるが、そこら中に愛犬が咥えたら危険なものや壊されてはマズイものが多くて目を離せない。無論Macintosh自身が埃は勿論、犬の毛などを多々吸い込んで良いはずもないが、彼女は意に介さず体中を掻きまくり多くの毛を落とす(笑)。それ以上に私自身が衣服についた愛犬の毛をコンピュータ室に持ち込んでしまうことだ。
結果として私のApple Wireless Keyboardはどうしても汚れが目立ってしまう。

さてキーボードの埃を防ぐ方法にはどんなことがあるだろうか?
それは申し上げるまでもなくキーボードを使わないときには何らかのカバーを掛けておくことだ。旧Apple Keyboardを使っていた際にはBIRD製のアクリルキーボードカバーを愛用していたが、残念ながら前後の幅が違うのでこれは使えない。そこで一番のお勧めはApple Wireless Keyboardのケーブルがないという特性を活かし、使い終わったら裏返しにすればよい(笑)。これなら金もかからないが、問題は使うときに戻さなくてはならないことか...。
また埃よけとしてならハンカチ一枚をかぶせるだけで効果があるに違いない。しかしせっかくの
Apple Wireless Keyboardだからして、できればピッタリ合うカバーがないかと考えていたがちょうど良い物があることに気がついた。

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※Apple Wireless KeyboardShieldPad。キーボードの下にあるのはTRACKBAR emotion

それが以前
moshiのMacBook用インナーケース「CODEX 13”」をご紹介した際に製品に同梱されていた ShieldPad である。これは折り畳めば簡易マウスパッドにもなるキーボードと液晶面の間に挟んで埃を防ぎ液晶面の傷防止に役立てるパッドだ。都合のよいことにMacBookのキーボードとApple Wireless Keyboardの基本仕様と寸法が同じだからである。したがってこのShieldPadを開いてそのままApple Wireless Keyboardの上に被せればぴったりと合うしその上にちょっとした汚れ程度なら汚れふきのクロスにもなる。

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※Apple Wireless Keyboardの上に埃よけとしてShieldPadをかけたところ

ShieldPadだけの販売はされていないのが残念だが、もしMacBookユーザーでかつApple Wireless Keyboardをお使いの方がいらして、MacBook用インナーケース「CODEX 13”」購入を考えている方にはお勧めである(笑)。ちょっと設定に無理があるかなあ...(爆)。

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今日の3Dコンテンツ〜The Walled City

友人・知人たちからの要望があったことでもあり、ウェブのネタが乏しくなったときにでもPoserやVueの魅力的なコンテンツを「今日の3Dコンテンツ」と題して毎回ひとつづつご紹介して行きたい(笑)。初回は古いビル群の一角を表現した「The Walled City」だ。


友人いわく「僕はお前ほど自由時間がないので次々登場するコンテンツを把握できない。だから”これ良いよ”とか”これ揃えておくと便利”といったものを紹介してよ!」とのこと。まあ、まるで私が暇なようにも聞こえるが(笑)それはともかく個人的な趣味趣向に偏る可能性はあるものの、そしていつまで続くか分からないが新旧取り混ぜて面白い...あるいは便利、そして素敵なPoserあるいはVue用3Dコンテンツをご紹介していくことにする。
ちなみに以前にも記したことがあるが、私はダウンロード購入したコンテンツを使いやすいようにコンテンツ毎にCD-Rに書き込み、自分なりの分類を実行すると共に管理保管している。したがってご紹介するコンテンツはすべて私自身が購入し一度は使ったことがあるものたちである。

というわけで初回は薄汚れた街の一角を3DオブジェクトにしたPoser用コンテンツ「The Walled City」をご紹介しよう。この作品はStonemasonというベンダーが提供しているコンテンツの新作のひとつである。
Stonemasonはこれまでにもリアルで魅力的な街並み...例えばThe Backstreets、Urban Livingなどなどをリリースしてきた。それぞれに共通していることは最新のデザイナービルディングなどが立ち並ぶ街並みでなく、どちらかといえば裏町というか忘れ去られて薄汚れた街並みを表現していることだ。それだけに人物の背景に上手に活用すると大変リアルな表現を期待できる。
この「The Walled City」はその名の通り一群の古くて朽ち始めたような建物に取り囲まれた街の一ブロックが表現されている。そこには地下と上階に向かって階段があり、数階建てのビル壁面にはエアコンの外部ユニットがぶら下がり、上空のあちらこちらには電線が走っているというリアルなものだ。

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「The Walled City」の中央付近を上空から眺めてた図

しかし「The Walled City」がこれまでのStonemason一連の作品と違う点は街並みに東洋的だと思わせる部分があることだ。それらを一郭の中央から眺めると所々に漢字のプレートや看板がある。よく見ると「専用駐車場」とか「出入口」そして「郵便」といった文字が見える。しかしよくよく確認するとそれらには中華人民共和国で使われている簡体字による表記が多く、残念ながら日本語ではない。

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一郭には漢字らしき看板などが目に付くが(上)近寄ってみると日本語ではない(下)

作者が中国をきちんと意識してこうした演出をしたのか、ただただ東洋的な雰囲気を醸し出そうとしたのかは不明だが純然たる日本の街並みではないことは明白だ。
とはいえ「The Walled City」の一郭を眺めれば、私が子供時代に遊んだ近隣の町工場のあれこれを思い出すには十分であるが、そもそもエアコンのユニットがあるのだから昔の風景ではないといえる。日本にもまだまだこうした情景が残っていると思えるし上手に使えば日本の風景としても使えそうだ。またこうした幼児記憶があるからかも知れないが、私にはガラス張りで眩いぎかりの照明が目立つ現代の建物群より、こうした情景の方が親しみを覚え、もし映画を撮るのならこうした背景にとけ込んだ人々の暮らしを表現してみたいなどと思う...。

また釈迦に説法ではあるが、Poserによる人物フィギャアたちもこうした背景の前に立たせるとよりリアリティを醸し出す。PoserやVueの利用にしてもその目的は様々だが、個人的には漫画調ではなくリアルなものを表現する手段として活用しているつもりだ。したがってビル群や街並みを表すコンテンツも多々あるが「The Walled City」のリアリティ溢れるビジュアルを見ていると、ふとそのビルの角から知り合いのオヤジでも顔をだすのではないかと思えてくる(笑)。言い方を変えれば、こうした上質のコンテンツを見ていると日々心の中で大きくなっていく創作意欲みたいなものが不思議にも現実味を帯びてくるのだ。

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※いかにもどこかにありそうなシーンではないか...

ちなみに私は「The Walled City」をVue 6 Infinite上に持ち込んであれこれと使っているが、かなり大きめなコンテンツに思えるもののポリゴン数は157,137であり、極端なメモリ不足の環境でなければ使いこなすのに支障は少ないと思う。
購入はDAZ Productions, Inc.でどうぞ。

■DAZ Productions, Inc.

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Macworld 2008 基調講演雑感

Macworld 2008の基調講演において新製品の概要がはっきりした。スティーブ・ジョブズのプレゼンにはますます磨きがかかってきたようだが、今回の基調講演における全体的なイメージとしてはワイヤレスというキーワードを軸にiTunes Movie Rentalサービス実施に重点がおかれたような気もする。


昨年末にビジネス向けの新しいMac Proが発表されたこともあって、今回の基調講演では4つの大きな発表があったものの、それらは”Air”という言葉に象徴されるようなワイヤレス機能を主軸にした、基本的にホームユース.....パーソナルな製品を揃えたようにも見えた。MacBook AirもTime Capsule、iPod touchのメジャーアップデート、iTunesによる映画のレンタルサービスの開始などパーソナルというかエンタテインメント指向が強くなったように感じる。

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スティーブ・ジョブズによる基調講演はますます磨きがかかっている

とはいえ一般的には何と言ってもMacBook Airのインパクトは強かったと思う。ただしその魅力は大いに認めるものの、毎々申し上げているようにデスクトップ派でありノート派ではない私としては最優先アイテムに入らない(笑)。現在所有のMacBookでさえ十分に活用出来ていないのだから、何をか言わんやである。
確かに客観的なスペックを見ればその価格も決して高くはないのかも知れないが、近所のカフェにでも持ち込んで見せびらかすにはやはり高価な代物である(笑)。またMacBook Airを手に入れるなら是非にもSSD(ソリッドステートドライブ)にしたいところだが、その基本構成だけで30万円を超えるし1.8GHzのマシンでは40万円近くもなる。それなら個人的には8コアの新Mac Proを欲しいと思う。
MacBook Airはメモリも標準搭載の2GBから増設できないようだし、良い意味で割り切り型モバイルマシンであろう。とはいえこの手のマシンを待ち望んでいたユーザーも多いに違いない。
またAppleは小型化する際にもスペック的に妥協をしないことを明言し続けている。そのためフルサイズのキーボードや13.3インチの液晶を使っていることで使いやすさを強調している。しかし私はモバイルマシンとしてなら言葉の綾ではないが、"MacBook"ではなく"MacNote"が欲しいと常々考えてきたが、それが噂をされているマルチタッチを採用したマシンとして登場するのだろうか...。それともAppleは頑なにPDAを指向するようなマシンは作らないのだろうか。興味のあるところだ。

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基調講演で新製品MacBook Airを誇らしげに示すスティーブ・ジョブズ

さてiTunes Movie Rentalサービスが日本でどのように展開されるかについて興味はあったが、残念なことに日本でのサービスは今年いっぱい待たなければならないようだ。ともかくその仕組みは購入後30日以内に視聴しなければならないが、24時間以内であれば何度でも視聴が可能というものだが勿論iPodに転送して楽しむこともできるという。
しかし私個人は音楽と違い、ムービーレンタルサービスが日本で始まっても上客とは言い難いだろう。鬼平犯科帳のシリーズでもずらりと並べば話しは別なのだが...(笑)。

今回の発表の中で個人的に喜んだのはiPod touch初のメジャーアップグレードだった。アップグレードは有料(2,480円)ながら
「メール」「マップ」「株価」「天気」そして「メモ」の5つのソフトウェアが追加される。メールを公式に使えるのも嬉しいが正直一番喜んだのは「メモ」である。出先で手軽にメモを取れる機能があればこそiPod touchを携帯する意味がより深まると思う。本アップグレードは早速実行したのでその仔細は別途ご紹介する予定である。
そう言えば、
iPhoneやiPod touch用ソフトウェア開発のSDKについて具体的な話はなかったのが残念だが、当初の発表のように2月まで待てということだ。

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早速アップグレードしてアイコンが5つ増えたiPod touch

今回の基調講演をストリーミングで一通り見た感想としては、例年以上にAppleならびにスティーブ・ジョブズの自信と落ち着きが見え隠れするものだったと思う。事実、大方の予想を大きく外す製品は登場しなかったわけで、そうした意味でも落ち着いた基調講演だった。ともあれ今年の中盤戦は例のWWDCもあるしiPhoneが日本でサービス開始となるはずの年だ(笑)。やはり2008年もAppleから目を離せない。

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アスキー新書刊/大谷和利著「iPodをつくった男」が届く

いよいよMACWORLD Expo 2008の開催である。様々な新製品噂されているがその基調講演の目玉はApple CEOのスティーブ・ジョブズがどのようなプレゼンテーションを繰り広げるかにある。そんなジャストタイミングな時期にAppleとスティーブ・ジョブズの入門書ともいうべき新刊書が登場した。


米国フォーチュン誌が選んだ2007年度No.1経営者はApple社のCEOスティーブ・ジョブズだったことはすでにご存じだと思う。
昨年は企業にとっても難しい一年だったはずだが、AppleとそのCEOであるスティーブ・ジョブズにとって、そして我々ユーザーにとってはまことにエキサイティングな一年だった。
本書は「iPodをつくった男」というタイトルだが、iPodに限らず何故Appleが他社の追従を許さない魅力的な製品を作り得るかという秘密に迫るものだ。

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その秘密はAppleの最高経営責任者であるスティーブ・ジョブズによるマイクロマネジメント、すなわち細かなことまで管理する手法...現場介入型ビジネスにあるというのが本書のコンセプトである。スティーブ・ジョブズは単に口うるさいだけでなく、自身がクリエイティブデレクターであり、テスターであり、何と言っても最高の広告塔なのだ。
私も以前、アップルストア銀座がオープンした際に来日したジョブズは商品棚への並べ方まで細かく指示したということを関係者から聞いたことがある。

スティーブ・ジョブズにまつわるあれこれはMacintoshユーザーであるならすでに多くの逸話や伝説になったビジネス・ストーリーをよくご存じだと思う。本書は幾多の成功と失敗を繰り返して一度は自身が設立した会社であるAppleを追われた彼が復帰後、いかにしてiPodのような他社にマネが出来ないプロダクトを生み得たかという秘密に迫るものだ。その一番のネックが現場介入型ビジネスであり、常に自分たちが最高だと思える製品を作ることを目指してきた姿勢にあると筆者はいう。
私自身も十数年の間、マイクロ企業ではあったが経営者として企業の舵取りには何がポイントなのかを日々考えさせられてきた。
本書にもあるように通常小さな会社ほど、創業型ビジネスの会社ほど、社長が日々の経営に細かく目を光らせ口を出すいわゆる現場介入型ビジネスをやっているはずだが、何が...何処がAppleならびにスティーブ・ジョブズと違うのだろうか...。そして筆者はスティーブ・ジョブズの基調講演はロックコンサートと同じくライブで観るのが一番であり、プレゼンテーションの教科書だと力説する。
最初期からAppleに関わり、自ら「私設マック・エバンジェリスト」と称している筆者の大谷和利さんは鋭くも暖かい視線を持ってその秘密を魅力的に解説してくれる。
Appleならびにスティーブ・ジョブスを取り上げた書籍は多いが、ビジネス書の形態をとりながらも読みやすくかつ私のような業界に足を突っ込んでいる者にも楽しめる一冊に仕上がっているのはさすがである。

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 アスキー新書
「iPodをつくった男~スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス」

 2008年1月25日 初版発行
  
 著者:大谷和利
 発行所:株式会社アスキー
 コード:ISBN978-4-7561-5096-7
 価格:724円(税別)
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愛機PowerMac G5 2.5GHz Quadのメモリ増設雑感

私のメインマシンはPower Mac G5 2.5GHz Quadであり、メモリは4GBで使ってきた。MacBookもサブマシンとして活用しているもののであり、メモリは4GBで使ってきた。MacBookもサブマシンとして活用しているものの、まだしばらくはPower Mac G5に活躍してもらわなければならないと考えている。しかしそろそろ4GBのメモリではきつくなってきた...


2005年11月にPower Mac G5 2.5GHz Quadを購入したが、早々にメモリを4GBにして愛用してきた。十分とは思わないもののまずまずの投資だったし、当初はこの4GBメモリがあれば日常使用するアプリケーション活用にまったく問題はなかった。しかしそれから2年以上が過ぎ、Mac OS Xのバージョンも変わっただけでなく幾多のアプリケーションもバージョンアップを繰り返す度に大きなメモリを消費するものが多くなった。
もともとMac活用の醍醐味は複数のアプリケーションを同時に立ち上げ、その間においてもデータのコピー&ペーストなどを手軽にできる点にある。とはいえ私の日常をあらためて振り返ってみるとApple MailとSafariそしてホームページ製作のRapidWeaverやテキストエディタのMacJournalは起動しっぱなしであることが多い。さらにその上でPhotoshop CSはもとよりだが、3DソフトのPoser 7やVue 6 Infiniteを起動するとなれば実メモリの残りは穏やかではない(笑)。無論通常はシステム側が仮想メモリを上手に使っているため簡単にクラッシュするようなことはないが、極端になれば不安定要素を作ることにもなるしレスポンスにも大きく影響が出てレインボーマークが回りっぱなしにもなる。

本来ならもっと早くメモリを増設すべきなのだろうが、何とか現状の環境下で動作していることでもあり、優先度はどうしても目に見える形のハードディスクやら周辺機器に予算が回ってしまう(笑)。したがって別途ご紹介したメモリオプティマイザソフトの
「iFreeMem」なども要所要所で使おうと考えたわけだ...。
そんなとき旧知の
Vintage Computer社でメモリの大特価販売が始まった!なんとPower Mac G5 Quadで使える4GBキット(2GB×2)DDR2 533MHz PC2-4200が2万円を切る価格で販売されていたのだ。確かにメモリは最近安くなっており、国内でも1GBは5,000円を切ったし2GBでも12,000円前後で販売されていることが多い。このメモリの価格が暴落した背景にはあのVistaが売れていないからだという話しもあるが、それが本当ならVista様々でありこのチャンスを逃してはまずいと思い早速オーダーした(笑)。

さてこれまでの4GBメモリの環境でアクティビティモニタを使い、そのシステムメモリの使用状況を確認してみるとFinderは勿論のことだが、通常認識している以上にシステム常駐型のソフトウェア、例えばSnapzProX、Dock、iClipboard、ATOK、NetBarrier、PersonalAntispam、Startrail、VirusBarrier、SteerMouse Managerなどがメモリを喰っているのがわかる。さらにメニューアイテム類である「翻訳ピカイチ」「コリャ英和!」「T.Clip X Std」なども多少にかかわらずメモリを使っている。
この状態では使用中の実メモリがほぼ2GBに達しているものの、空きメモリはまだ1GBを越えている。したがって一般的な作業であればまずはトラブルはないと思うが、さらにPhotoshop CSを起動してファイル容量が膨大なものを開くとか、3Dソフトウェアを起動してレンダリングをやるとなれば話は違ってくる。事実スワップ使用領域も730.53MBと大きくなりつつある。

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メモリ実装4GB時のアクティビティモニタでシステムメモリを確認。メモリに十分な余裕がなくなりつつあるようだ

Mac OS 9までを活用してきたユーザーならご承知のように、この時代のOSはユーザがアプリケーションの割り当てメモリを増やすことで特定のアプリのパフォーマンスを改善することもできた。しかしMac OS Xのメモリ管理は実メモリとハードディスクを利用する仮想記憶方式を採用し、メモリの使用状況はシステム側が完全に掌握しているためにユーザー側でコントロールができない。
したがって一般ユーザーがマックのメモリ使用状況を確認するのは「ユーティリティ」ホルダ内に同梱されている「アクティビティモニタ」でそのシステムメモリの空きメモリ量などを見るしかない。
無論前記した「iFreeMem」とか、以前使っていた「マックメムXモニター」といったツールでメモリの現状を確認することの方がビジュアルで分かりやすいに違いない。またMac OS X...すちわちそのOSの基礎となっているUNIXに親しんでいるユーザなら「コンソール」を使い、Mac OS XのカーネルであるMachの仮想メモリ統計を表示するコマンド “vm_stat” を使うこともできるだろう。これによりPagesという単位で管理されているメモリが、プロセスで確保されているのか解放されているか、あるいは確保されているが使われていない...といった情報を確認することが出来る。
この辺の実用的な情報としてもしMixiをご覧になれるのであれば旧知の山田浩大さん(ハンドルネーム=ASLさん)が
「Mac OS Xでメモリが十分かどうかを調べる方法」という日記をお書きになり、そこで “vm_stat” コマンドの表示からメモリ容量の不足・十分といった情報の読み取り方を解説されていたので是非参考にされるとよい。

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Power Mac G5は同時に2枚のメモリを増設する必要がある。写真は増設前(上)と増設後(下)

そうした方法でこれまでの環境を確認してみると私のシステムも明らかにメモリ不足であったことがわかる。今回思いきって4GBを増設して計8GBとなったが、Power Mac G5 Quadとしてはこれで終熄となり、以降はここに来て登場したこれまでより2倍速いというMac Proを手にすることを目標にしたいと思っている。しかしソフトウェア側の対応はもとよりだがその消費電力の大きさ等々を考えるといましばらくはこの愛機で十分かなとも思う...。

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アバウトでメモリが8GBになっていることを確認(上)。前記と同様にアクティビティモニタにて情報を確認するが空きが多くなっていることは当然だが、スワップ使用領域がこの時点ではゼロになっている

ともかく実際のオペレーションにおける体感速度にもメモリ増設の影響が十分感じられるが、ここでは最後にXbanch 1.3によるベンチマークをご紹介しておきたい。計測は増設前4GBのメモリ時と8GBに増設後の結果である。
最終結果を示す Results の値が117.66 から 169.52 と大幅に向上しているのがわかる。しかし当然ながらCPUはもとよりメモリそのものの読み出しや書き込みが物理的に早くなるわけではなく、事実Xbanchの結果を比較してもほとんど違いはない。ただひとつ大きな違いはマルチスレッド処理を測る「Thread Test」の箇所である。この値が154.25から219.19になっていることがResultsの値を押し上げていることになる。

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メモリ増設前と増設後のベンチマークをXbench 1.3で計測してみた結果

スレッド処理が早くなったのは物理メモリに余裕ができた分、いわゆるアプリケーションソフト内でのマルチタスク処理が快適になったということだろう。
やはりいつの時代でもパソコンにとってメモリは命そのものなのだ。

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