ピアノ演奏のように打鍵するにはパームレストは不要

過日MacBook Proの話題から話がキーボードへと移り、その入力スタイルまでに話題は広がった...。ただ「キーボードをピアノ演奏のように華麗に打鍵するにはパームレストは不要」との私の物言いが一部の人には気に入らなかったらしい(笑)。



皆さんはキーボード入力するとき、パームレストをお使いだろうか。Macに限らないが、最近はパームレストを使わないまでも両手の手首部分を机上に置いてキーを叩く人も多い。しかし...?!
PowerBookやiBookをお使いの方なら、キーボード手前の、すなわちパームレスト部分に手首を置いて入力することに違和感を持っている人は少ないと思う。しかし私はPowerBookやiBookでも入力中はパームレスト部分に手首はほとんど置かない。
現在のほとんどのユーザー諸氏は「手首を置いて入力する方が楽だし効率が良い」と思っているのではないだろうか。そして日常、デスクトップ機においてもパームレストを使っている方も多いと聞く。
しかし喧嘩を売るわけでは決してないが、よりキー入力の効率を上げたいと考えるならばパームレストの利用はそれに反するのだ。

ほとんどのパーソナルコンピュータのユーザーは、いわゆるパーソナルコンピュータが登場してから初めてキーボードというものを使い始めた人たちである。そしてこの方たちのほとんどがパームレストを使う傾向が多い。
しかし私自身を振り返ってみると時代的な違いといえば良いのだろうか、パーソナルコンピュータに至るまでの背景が違うために、その状況は些か変わってくる。

Macintosh以前のパーソナルコンピュータの名器としてAppleIIが知られているが、その他の多くのパソコン.....特にそのキーボード部分のデザインならびに形状を見て欲しい。そもそもパーソナルコンピュータのキーボード部分はそれまでにあったタイプライターのそれを模したものだ。
だから、机上面からキートップまでの高さを測ってみると、かなり距離があるのが分かる。実際に手元にあるApple IIeを実測してみると、スペース・バーまでの距離は約7センチほどもある。
apple2keybord
これはなにもApple IIが特殊だったわけではなく、例えば同時代に登場したコモドール社製パソコンPET2001の写真も見ていただければ、Apple II同様パームレストを置く高さではないことが分かるだろう。
pet2001
私は1977年に貿易商社に入社し、マイコンとかパソコンのフルキーボードを体験する以前にタイプライタを練習するはめになった。また海外との通信には今のように電子メールやFAXはなかったから、テレックスという一種のテレタイプを使って海外との情報交換をしていたが、それらは皆手首を置く場所は皆無だった。

繰り返すが、キー入力を効率よく行うためには手首を固定することは逆効果である。だから、タイプライターで訓練をした私たち時代のユーザーは、いまだに手首を固定しない。なぜなら前後はもとより、左右に万遍なく両手と指を自由に動かすためには手首は浮かせておかなければならないのだ。特に電動タイプライタが出現する前の手動タイプライタは指の力がかなり必要であり正確に打鍵するには手首を固定してはできなかった...。



この事はピアノ演奏を例にすればより分かりやすいだろう。打鍵する幅がまったく違うものの、ピアノを弾くのにパームレストはあってはならない(笑)。

したがって「キー入力のときパームレストが無いと手が疲れませんか?」という問いに、いつも「私はピアノを弾くようにキーボードを叩くから...疲れない」と答えることにしている(笑)。

事実、キーボードに対して理想的な腕の高さと姿勢を確保すれば、ピアノ演奏と同様に長時間のキーボード入力も疲れないものである。とはいえ正確にそして疲れず入力できるのならどのようなスタイルでも勝手だからして...「ピアノを弾くようにキーボードを叩く...」はちょっとキザだったかなあ(^_^Winking

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